植物園で開かれた美しきドレスの饗宴
2026年7月12日から14日にかけて、「ドルチェ&ガッバーナ」は、イタリア、シチリア島タオルミーナで、アルタ ジョイエッレリア コレクション(ハイジュエリー)、アルタ モーダ コレクション(女性用高級仕立服)、アルタ サルトリア コレクション(男性用高級仕立服)を発表した。
「アルタ モーダ コレクション(女性用高級仕立服)」の発表会場は、タオルミーナの南に位置する緑豊かな植物園「ラディチェプーラ」。エトナ山の斜面に5ヘクタールにわたって広がり、3,000種以上の植物が、5,000品種以上にわたって生育されている。園内には、19世紀にシチリアの職人技の粋を集めて建てられた古い貴族邸宅「パラッツォ・ノビリアーレ」と、かつてエトナ山麓で栽培されたブドウが搾られていた産業考古学的価値のある「パルメント(圧搾・発酵曹)」がある。フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『ゴッドファーザー PART II』のロケ地のひとつとしても知られている場所だ。
夕暮れ時に始まったショー前のカクテルパーティは、「パラッツォ・ノビリアーレ」の前庭で開催された。花と果物が盛られたテーブルが設えられ、マンドリンのオーケストラがイタリア音楽を奏でる。日の入り直前のドラマティックな光の中、着飾った招待客たちは広大な庭園内をそぞろ歩き、ショー会場となる温室へと向かった。
会場にはあふれんばかりの緑と花が設えられて、アルタ モーダをまとったモデルたちが静かに佇む。ローズ、ポピー、スミレ、オレンジなど、あらゆる花がドレスやヘッドドレス、靴に咲き誇る。シフォンを幾重にも重ねたロングドレスのモデルは、見上げるような高い位置に立ち、まるで天へと昇っていくようだ。
人間に属する場所がある。
そして、神々に属する場所もある。
しかし、神話が地上に近づこうと選ぶ特別な夜がある。
神々が天の穹蒼を離れ、地中海の中心、シチリアへと降り立つ夜だ。
(中略)
歓迎され、愛され、称えられるために。
そして、神々を待ち受けるのは崇拝者たち。
本物の女性たち。この世の女性たち。シチリアの女性たち。
そんな壮大な叙事詩のようなナレーションに続いて、モデルたちは生命を宿したように生き生きと動き出した。
