インド生活のvlogが累計450万回再生! 「おめでとう!」のあとに始まったのは、インド人の夫・さっちゃんとのラブラブな新婚生活ではなく、これまでの常識を覆す出来事ばかりの毎日だった。

 23歳でインドに嫁ぎ、現地での結婚生活を綴ったvlogが大人気の「嫁カレーチャンネル」によるエッセイ『インド嫁1年生、異国生活奮闘記』より一部を抜粋し、紹介する。


 さっちゃんは日本語がとても上手だ。たまに会話の中で、「そんな言葉まで知ってるの」と驚くほど、難しい言い回しも知っている。

 単に日本語の語彙が豊富で、発音がスムーズというだけではない。彼は「適切な日本語を正確に選び、より端的に伝える」という点においても、ネイティブと比べても遜色のないレベルなのだ。

 日本特有の「空気を読む」という感覚は、実際に多くの日本人と関わり、気持ちや微妙な心の動き、違和感を理解していかなければ、なかなか身につかない文化だと思う。けれど、彼が日本人の中に自然に溶け込んでいる姿を見ると、それは多くの日本人との関わりの中で、彼自身で体得してきたスキルのようにも見える。

 インドに来てからというもの、日本ほど「空気を読む」ことが厳密に求められていないと感じるようになった。そして何より、日本での「読み方」とはまったく異なる空気の捉え方があることに気づいたのだ。

 たとえば、「察する」「沈黙を読む」といった感覚は、日本人が重視するのは読むべき空気の中身のように思う。一方でインドでは、「自分の主張を出すタイミングを読む」「必要な時にははっきりと意見を言う」といったことが、読むべき空気になっているように感じるのだ。

 日本人の「空気を読む」は、周囲との調和を保ち、場を乱さないための暗黙のルールに則った、どこか保守的な感覚が根底にある。対してインドでは、その場の影響力や駆け引きを見極めるような、もっと実践的な読み合いがメインになっているように思う。

 そして、さっちゃんはその両方を併せ持ち、状況や相手に合わせて使い分けているようにもみて取れるのだ。

「間合いを大切にしながらも、必要な時にはしっかり主張する」

 そんな器用さが、彼の魅力のひとつだ。

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