インド生活のvlogが累計450万回再生! 「おめでとう!」のあとに始まったのは、インド人の夫・さっちゃんとのラブラブな新婚生活ではなく、これまでの常識を覆す出来事ばかりの毎日だった。

 23歳でインドに嫁ぎ、現地での結婚生活を綴ったvlogが大人気の「嫁カレーチャンネル」によるエッセイ『インド嫁1年生、異国生活奮闘記』より一部を抜粋し、紹介する。


「ワタシの家族の前では、友達として振る舞ってほしい」

 私とさっちゃんに交際期間があったこと、そしてその間に同棲していたことは、これまで彼の家族には一切知らせていない。

 初めて彼の家族に会ったのは、遠距離恋愛中にインドを旅行した時だ。

 この本ですでに少し触れた通り、その時私は、「ヨガの先生をしていて、聖地であるインドに興味をもってやって来た友達」として紹介された。次に会った時には諸々端折って、突然「数日後に結婚する婚約者」という肩書きがついていた。

 今でこそ、彼の意図も分かるし、もう結婚して落ち着いたからいいのだけれど、この複雑な状況を飲み込むまでには、何度も心の中で葛藤を繰り返した。

「ワタシの家族の前では、友達として振る舞ってほしい」

 インド旅行を翌日に控えてウキウキしていた私に、さっちゃんの言葉がぐさりと刺さる。

「えー 私たち付き合ってるのに? なんで?」

 家族の前で「ただの日本で出会った友達のふり」をしろだなんて、自分たちの関係を否定されているようでショックだった。むしろ私は、彼の家族に「彼女」としてどう振る舞おうか、あれこれ作戦を練っていたところだったのに。

「アナタの気持ちはよく分かる。でも、きっとその方がこの関係はうまくいく」

 真剣な眼差しで言われると、何も言い返せず、私はただ頷いた。

 実際に彼の家族と会った時の印象は良かった。どこで知り合ったのか、どんな仕事をしているのか、そんな簡単な会話を交わし、和やかな雰囲気のまま別れた。会話は少しだけだったけれど、なんとなく優しそうな家族だという印象を受けた。

 「友達」として会って、好印象のままその場を終えるという「任務」は成功だった。でも心の中には、「彼女」として紹介されなかったモヤモヤが残った。

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