ライフスタイルブランド「Gotas(ゴタス)」をたちあげ、日本を巡る中で出会った本当に好きなものを紹介する渡部豪太さん。桐生の染色工房とのコラボでうまれた手ぬぐいやTシャツ、トートバッグは、すでに本人の生活の中に入り込んでいる。

 インタビュー前篇ではブランドへの想いをうかがい、後篇は実際に愛用する手仕事を見せてもらった。使う人の時間を受け入れながら育つ道具の佇まいは、「Gotas」が人々に伝えたいことの一つでもある。

» 水のように、生活に長く寄り添う愛用品
» 俳優だからこそできる地域への還元


水のように、生活に長く寄り添う愛用品

 豪太(GOTA)という名前は、スペイン語で「雫」を意味するという。渡部さん自身も水が大好きで、朝起きて一番にすることは、白湯を沸かしゆっくりと飲んで身体に浸透させていくこと、旅先では温泉はもちろん、銭湯にも必ずといっていいほど立ち寄るし、各地の日本酒も好き。愛用の道具には、水やお風呂にまつわるものが多くある。

南部鉄器
 岩手県で作られる南部鉄器の鉄瓶は東北を訪れた際に出会ったもの。毎朝白湯を沸かして飲むのに欠かせない道具で、使い込むほどに風合いが増すのが気にいっている。お湯を沸かすことで鉄瓶の内側の鉄分が水中に溶け出して、まろやかな口当たりになるのもうれしい。

お風呂3点セット
 銭湯や温泉が大好きだという渡部さん。愛用の「お風呂3点セット」を取材や旅にまで持参するほど道具にもこだわりがある。銅製の洗面器は、銅イオンの効果で抗菌・殺菌作用が高く、カビやヌメリを防ぎ水を清潔に保つ。ボディソープではなく固形石鹸派なので、アルミの石鹸ケースも必需品。手ぬぐいは、タオルと比べて薄く、短時間で乾くので欠かせない。

開花堂の茶筒
 開花堂の茶筒には、日本茶の茶葉を入れている。蓋のはまりが気持ちよくしっかり防湿してくれるので、安心して使っているそう。使い込んで金属の色が変わり味わい深く育っている。経年変化は長く愛用する楽しみのひとつだ。

銅製の急須
 銅製の急須は、手仕事好きの友人からのいただきもの。銅は熱伝導率の高さによってお茶の渋みを抑え、甘みと香りを引き出せると言われる。機能と見た目を兼ね備えた、職人の手仕事を感じる道具に惹かれる。

藁素材の鍋敷き
 1日のなかでお茶やコーヒーでほっと一息つく時間をとても大切にしている渡部さん。コースターや鍋敷きは、いつのまにか手元にいろいろ集まってきた。岡山県のカフェで出会ったという自然素材を編んだ鍋敷きは、小さめで使いやすい。

ひのきの端材
 散歩中に見つけた材木屋の店先に1個50円で出ていたという丸太の端材は、楽屋で使うコースターとしてバッグにいれて持ち歩いている。発想の転換で、なんでもないものに用途を与える生活の知恵が愛おしい。

年代物の水平器
 鍋敷きと同じ岡山のカフェで出会った水平器。お店には店主こだわりのセレクトアイテムが並び、各地の工芸品や古道具などが集まっている。今ではあまり目にすることのない水平器という古道具に興味を持ち購入。手に取ったときの重みや、使い込まれた雰囲気が気に入っている。

次のページ 俳優だからこそできる地域への還元