女性シンガーの髪型やメイクをマネたのが美容人生の始まり
子供の頃からテレビの中の女性シンガーに釘づけでした。60年代のいしだあゆみさん、奥村チヨさん、朱里エイコさん、70年代の弘田三枝子さん、辺見マリさん、夏木マリさん……。歌声以上に魅力的に感じたのは、彼女たちの容姿。特にメイクに魅了されていました。太いアイライン、束感のあるつけまつ毛という、ひたすら目を大きく見せるアイメイクを見て、自分が同じメイクをしたらどういうふうになるのか、想像するだけで胸が高鳴ったものです。
天地真理さん、南沙織さん、小柳ルミ子さんにも憧れました。自分の歳が追いついて実際にマネできたのは、「横須賀ストーリー」の頃の大人びてきた山口百恵さん。私は19歳でした。まずマネしたのは彼女の眉毛。眉頭から眉尻にかけて細くなる白魚のようなはかなげな形をめざして、抜いたり剃ったり。彼女がアイシャドウの色を変えたら、すぐに同じ色を購入。当時販売されていた100円化粧品のおかげで何色も揃えられました。
その後、よくマネしていたのは中森明菜さん。大人っぽくなっていった「十戒」の頃からの彼女が年下ながら好きで、髪型やメイクを徹底研究。髪型はボリューミーなレイヤースタイル。切れ長に描いたアイラインにも魅
せられましたが、これはなかなか再現できず。
私にとって、美のアイコンだった女性シンガーたち。テレビの中で輝きを放つ、彼女たちの洗練された顔を見
て、はっきりと芽生えたメイクへの興味。思えばそれが私の美容人生の始まりでした。
