「パリへ一緒に来ない?」
――そんな頃、バルトさんが転勤でパリにもどることになって、「一緒に来ない?」と誘われたそうですが、パリ行きは、すぐに決められたんですか。
たまたま、会社をやめて事務所にも入っていない状況で、体調をもどしながらのんびりお仕事をしていたときだったので、「じゃあ、行ってみようかな。おもしろそう」と軽い気持ちで割とすぐ決めましたね。
――これまで観光でしか行ったことがない海外の町に移住するのは怖くなかったですか?
フランスに行ったら、彼と結婚してフランスでがんばらなくては、と考えていたら、私の性格上怖くて行けませんでしたが、夫と付き合ってはいましたが、結婚を考えていたわけでもなく、両親も「行ってみたらいいじゃない。もし合わなければいつでも戻ってきていいからね!」と送り出してくれて。だから、なんの気負いもなくワクワクしながらパリに行ってみよう! 住んでみよう! と足を踏み入れました。
――フランスに対する憧れはなかった、とのことですが、実際に住み始めていかがでしたか?
なんの知識も持たずに行ったので、「こんなはずじゃなかった」ということにならなかったのがよかったんですね。「この国ってこうなんだ」とスポンジのように起きる出来事をナチュラルに吸収することができました。ほぼ1年間は、1か月に1回ぐらい日本に帰って仕事をしていたので、気持ちが楽だった部分もあるのかもしれません。
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中村江里子(なかむら・えりこ)
1969年東京生まれ。立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。2001年にフランス人のシャルル・エドワード・バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す。現在は22歳、19歳、15歳の3人の子どもの母親でもある。パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆などで活躍中。抜群のセンスを買われ、商品デザインやプロデュースも多く手掛けて好評を博している。支持する層は厚く、親子2代、3代というファンも多い。著書には、パーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ(中村江里子のデイリー・スタイル)』(扶桑社)をはじめ、多数がある。現在、ブログ60万PV、インスタグラムフォロワー数28.1万人、ユーチューブ登録者数8.05万人(2026年2月28日現在)。新著に『366日 日々を楽しむフランスの暮らし』(すばる舎)。

366日 日々を楽しむフランスの暮らし
定価 1,980円(税込)
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文=Miki D'Angelo Yamashita 写真=鈴木七絵(人物)
