裁判官の質問を高評価
検察官「ETCの不正通過の回数聞いて、どう思いますか?」
被告人「どうって言われてもね……。数えてたわけじゃないし、そんなにやってたかー!って他人事みたいですけど、あり得ないなぁと」
他人事だと思っている自分を冷静に客観視している被告人。
検察官「取り調べでね、料金はあとで払えばいいと思ってたと答えてましたよね。たとえばスーパーとかでもそうなんですか。商品を持って店を出てあとで払おうと」
被告人「いやいや、それは万引きじゃないですか! それとこれとは違いますよ。さっき言ったじゃないですか。ETCを偶然通過してあとで払ったのが頭にあったんでね」
事件に対してどこか軽い気持ちでいるような印象。最後は裁判官から。
裁判官「料金を払わなかったのはなぜですか?」
被告人「まぁ、手持ちないんでね」
裁判官「払うお金のアテはあったんですか?」
被告人「無くはないですよ。無くはないけど、ハッキリとあったのかと訊かれるとねぇ~……んまぁ……なんともね、言えないですね……」
裁判官「アテも無いのに、あとで払おうと思ってたんですか?」
被告人「それは~……いい質問ですねぇ……」
裁判官の質問を高評価の被告人。そして、質問に答えないという高等テクニック。
裁判官「請求額は総額いくらなんですか?」
被告人「把握できてないですけど、確定してないところが数十カ所あって」
首都高だけで252回なので、割増料金も含めると百万円単位で請求されそう。
裁判官「今後、免許は再取得するんですか?」
被告人「はい」
裁判官「免許取れるのはいつなんですか?」
被告人「知らないです」
何も知らない被告人。
裁判官「また無免許運転、不正通過しませんかね?」
被告人「する気もないです。車使わない仕事だけにしてますんで」

バカ裁判傍聴記
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