おにぎりを食べた瞬間、味の記憶が蘇った
――味と匂いって思い出しにくいというか。食べてみて、あぁ、これこれ! と思うことが多い気がします。
あぁ、それわかります。昔、実家ではおばあちゃんの家から近江米っていうお米を送ってもらってたんですけど、中学生くらいでおじいちゃん、おばあちゃんともに亡くなって、そのお米が食べられなくなったんです。
そこから近江米を口にしてなかったんですけど、昨年かな? 地元の近くにあるおいしいおにぎり屋さんに、ロケで行かせてもらったんです。そこで、おにぎりを食べさせてもらったんですけど、近江米やったんでしょうね。口に入れた瞬間、小学生の頃の思い出がぶわーっと蘇って。当時はお米が変わったことにすら気づいてなかったんですけど、うわぁ、おばあちゃんの作ってたお米や! って思いましたね。
――食って、人のアイデンティティに根付くものですよね。大阪と滋賀はそこまで離れてないですが、それでも感じるものがあるというのが、地域性があって面白いというか。
もしかしたら、体にインプットされているのかもしれないですね。変な話ですけど、実家でご飯を食べると、お通じがよりよくなるのもそういうことなんかなと思います。
今、実家に帰る時は家族と一緒じゃないですか。母親がまきさんや子供にちょっとでもええもんを食べさせようと張り切って、近くの店でテイクアウトしたものを出してくれるんです。それもありがたいんですけど、そうなると家のご飯が食べられてないんですよね。それでも、ひじきの煮物は炊いていてくれるのは嬉しいですね。
――結婚されてから食生活に変化はありましたか?
特に子どもが生まれてからめっちゃ変わりました。
独身の頃から、和食を食べると最高や、こういう食事が毎日摂れたらいいなとは思ってはいたんです。けど、実際は自分では作らへんし、食材を買いに行くのも面倒くさいし、買ったところで毎日料理するのは無理やし、腐らせてしまうから、結局外食ばっかりになってたんです。
けど、結婚して子どもが生まれてから、まず長生きしたいなと思うようになって。まきさんと健康に気を遣おうという意識が合致してから、発酵食品、野菜の素材そのままのものをむっちゃ食べるようになりました。
お米も玄米に変えましたし、大豆製品、漬け物とか、戦前からあるものをより摂るようになりましたね。だからか、腹いっぱい食べても7キロくらい痩せて、体重だけやったらお笑いを始めた頃に戻りました。
――体に合ってるんでしょうね。
ほんまにそうやと思います。日本は昔から水がきれいやから、油を使った料理が少ないというのを何かで読んだことがあるんです。
一切食べないわけではないですし、今は子どもが少し大きくなってハンバーグが食べたいと言い出すようになったので、食べてますけど、まきさんと「そろそろ、1回戻そうか」と話して、またいつもの食事に戻したりして。油を使うにしても、米油にしたりと意識するようになりましたね。
――お仕事でロケに行かれることも多いでしょうし、Instagramにおいしいものもあげているイメージがありますが。
そういうのは、まきさんがよく知ってるんです。この前、青森の方からいただいた「青森の旨辛にんにくラー油」がうますぎました。雑味がないというか、青森のでっかいニンニクだけを作ったような味がして。そうやって、おいしいものを見つけると、まきさんが箱買いしてますね。
