愛すべき米国の田舎アイオワ州で ボリューム満点の朝ごはんに挑戦

映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台へ

ずーっと見渡す限り畑が続く。アイオワ州の田舎。

 アイオワ州を車で走ると地平線まで畑が広がっている。そんな田舎にのどかな野球練習場がある。隣はどこまでも続くトウモロコシ畑、大人の背より高くて向こうが見えない……。どこかでこの光景に見覚えがあるなと思っていたら、畑から3人の野球選手が現れた。

トウモロコシ畑から現れたのは3人の野球選手。

 そう、古い映画になるが、ケビン・コスナーの代表作の一つ『フィールド・オブ・ドリームス』(日本公開1990年)の重要な場面だ。舞台となったのが、ここアイオワ州のダイアーズヴィル。畑から出てきた3人は実際に映画にも出演していて、未だにファンが訪れるこの野球場に、週に2、3度は選手姿で登場するそうだ。

 父親のことに想いを馳せる映画なだけに「親が亡くなってから初めて観た映画でどうしても来たかった」と若い人が来ることも。気になる人は映画をチェックしてみて。

アイシングがたっぷりかかったシナモン・ロール。疲れていると食べたくなる甘さ。マグカップに書かれているように“いい”感じの町。

 アイオワ州の持ち味は、こんないい感じの田舎感。シナモン・ロールとコーヒーという簡素な、しかしその甘さが妙においしい朝ごはんをホテルのダイナーで食べた。1902年に出来た古色蒼然としたこの「フランクリン・ホテル」はストロベリー・ポイントというところにあるが、街角にはまんま大きなイチゴが飾られていたりする。

ストロベリー・ポイントの街角には巨大なイチゴが。