●Okabe's Opinion
岡部美代治さん(ビューティサイエンティスト)
毛穴の目立たないキュッと引き締まった肌作り
｢陶器のような肌は、キメが整っていて毛穴が目立たず、光の反射がクリアな状態。さらにフェイスラインにゆるみがなく、シャープなことも大切な要素ですね｣
キメを整えることで毛穴は目立たなくなるので、週に1回程度のシーバムケアで角栓をゆるませ、毛穴をより小さく整えるケアがお勧めだそう。さらに、フェイスラインアップの鍵となるのは、表情筋。
「表情筋のエクササイズや美容機器などを利用してゆるみを防止したり、洗顔後に冷水で引き締めるなど温冷ケアで肌に緊張感を与えるのもいいでしょう」
一度ゆるんでしまったもの、開いてしまったものを元の状態に戻すのは至難の業。後悔しないためにも、今からケアを積み重ねることが大切。
*science keyword_サイエンスキーワード
【表情筋】
｢表情筋とは、表情を作り出す筋肉のことです。肌と連動しているので、加齢などの原因で衰えると、肌にゆるみ・たるみが生じます。顕著にゆるみやたるみが出始めるパーツは、目の下やほうれい線、あごなど、脂肪の多い部分。逆に、眉間のシワなど、伸び縮みが激しい部分には、“クセづき”となって表れます。30代後半からは、表情筋の衰えが表面に出始めると同時に、脂肪が蓄えられ始めます。早いうちにお手入れをしておけば、近い将来、慌てずにすむはず。30代は表情筋を鍛える絶好のチャンスでもあるので、ぜひ表情筋のお手入れを始めましょう｣
岡部美代治(おかべみよじ)さん
ビューティサイエンティスト。長年、化粧品会社において商品開発に従事。独立後はセミナー講師としての活動や、雑誌でのわかりやすいスキンケア解説などで、業界内外から大きな信頼を得ている。
2015.02.05(木)
文＝増本紀子(alto)
撮影＝池田 保、西原秀岳
スタイリング＝山田祐子
イラストレーション＝正田えり子(asterisk-agency)
CREA 2015年2月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
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