昔の景色と向き合って気づいた、あの頃と今の自分

――撮影に行くと決めたら、電車そのものに集中されるのですか?

 うーん、でも電車だけではないかも。僕の地元・埼玉に鶴瀬っていう駅がありまして、大人になってから、ふとそこへ東武東上線を撮りに行ったことがありました。あのときは電車よりも、その場所を訪れたこと自体が感慨深かったですね。小さい頃によく通っていたホームなのですが、成長してから改めて見ると、記憶よりひとまわり小さくなっている気がしたんです。「あんなに広く感じたのになぁ」って。

――子どもの頃に見ていた場所を大人になって改めて訪れると、自分自身が変わったことに気づかされますよね。神木さんご自身について、昔と比べて「変わったな」と感じるところはほかにありますか?

 夜、ちゃんと眠くなるようになったことですかね。20代前半のときは、寝るのがもったいないと思っていました。仕事のあとひとりカラオケに行き、フリータイムで5時間くらいぶっ続けで歌ってオールして、そのまま仕事に行っていましたね。今はもう絶対無理ですけど。

――若かったとはいえ、すごいバイタリティですね。

 今はだいたい同じ時間に眠くなって、同じくらいの時間に起きられるので、「これが大人になるということか……」なんて思うときもあります。

――前篇で伺った、『ゴジラ-0.0』の作中で敷島が「自分が生きていていいのか」と苦しんでいたところから、守りたいものを得て少しずつ変わっていったというお話にも、どこか通じるような気がしました。

 どうなんでしょう、滲み出てしまったのかな(笑)。どちらにせよ、昔よりは成長したし、ポジティブになったと思いますよ!

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神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)

1993年生まれ、埼玉県出身。1995年からCMに出演し、99年ドラマ「グッドニュース」でレギュラードラマデビュー。初主演映画『妖怪大戦争』(2005)で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。主な出演作品に映画『桐島、部活やめるってよ』(12)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(ともに14)、『バクマン。』(15)、『3月のライオン 前編/後編』(ともに17)、『フォルトゥナの瞳』(19)、『ラストレター』(20)、『ゴジラ-1.0』(23)など。01年の『千と千尋の神隠し』以降、『借りぐらしのアリエッティ』(10)、『サマーウォーズ』(09)、『君の名は。』(16)など声優としても活躍。最近の出演ドラマにNHK連続テレビ小説『らんまん』(23)、TBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(24)など

映画『ゴジラ-0.0』

監督・脚本・VFX:山崎貴
出演:神木隆之介/浜辺美波/山田裕貴/佐々木蔵之介/國村隼/田中美央/安藤サクラ/長澤まさみ/田中泯/吉岡秀隆ほか
製作:東宝

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