交際禁忌を破った「完璧なカップル」
今年一番売れている映画2本の共通点は? それは、ハリウッドが誇る新婚夫婦が出演していることだ。
世界興行17.5億ドル(約2,700億円)超え、年間二位の興行収入につく大作『オデュッセイア』(日本公開中)にともに出演しているカップルといえば、現在ともに30歳のトム・ホランドとゼンデイヤ。大人気の『スパイダーマン』の主人公とヒロインでおなじみだ。
歴代最高の北米興行9.5億ドル(約1,500億円)を突破したシリーズ最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(日本公開中)の現地観客は、なんと約半数が24歳未満。もちろん、若者人気の秘訣は、スターキャストだ。
トムとゼンデイヤは同作の脚本の変更にも携わり、今のZ世代に響きやすい「大切な人にわかってもらえない孤独」の物語を深めたという。しかし、2人自体は、今どきの珍しいほど地に足のついた健全カップルとして評判だ。
イギリスでバレエ少年として育ったトムは、子役出身として10代でスーパーヒーロー役に大抜擢されたシンデレラボーイ。対して、カリフォルニア育ちのゼンデイヤは若くして有名になった元ディズニーアイドル。現在は、イーロン・マスクらをおさえて「アメリカのZ世代に憧れられる著名人」一位に君臨するほどの人気女優だ。
2人の出逢いは「相性テスト」。お互い20歳ごろ、新生スパイダーマンのヒロインを探すオーディションにてゼンデイヤがほぼ一発合格を果たし、プロも認めるお似合いの2人組となった。ところが、プロデューサーからは交際しないよう警告されていた。過去の実写版『スパイダーマン』でもカップル役の男女が実際につきあって大変だったからだという。
それでも世間は、通称「トムデイヤ」がくっつくのを応援していった。第一弾『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)公開後、一緒に遊ぶ姿も目撃されていくと恋の噂がやまなくなった。外向的な男子と内向的な女子という組み合わせでありながら、急にスターになって戸惑うトムをゼンデイヤが支えることも多かったという。
長年交際説を否定しつづけ、一時は別の相手ともつきあっていた2人だが、2021年の夏、車のなかでキスしている姿が激写された。
こうして、ついに交際が認められた。トムが楽屋でのツーショットをインスタグラムに掲載し、役名にちなんで「僕のMJ」と愛の言葉をつづったのだ。
