CREA Traveller 2026 秋号は「ドイツ」特集。ベルリンのダイナミックな新旧のアートシーン、ドレスデンのバロック建築に彩られた光景、ミュンヘンのバイエルン王国の栄華が残る宮殿文化など、ドイツには“美の物語”が至るところに紡がれている。クレアトラベラー創刊以来初となるドイツ特集は、この国の様々な表情を切り取った。

CREA Traveller 2026 秋号
ドイツ 愛しき物語
特別定価 1,800円
ベルリンの中心にあるシュプレー川の中州は5つの博物館が連なり「博物館島」と呼ばれるエリア。博物館がすべて揃うのに100年余を要したが、国民の文化水準の向上のために一帯を“芸術文化の聖域”とするのはプロイセン王家の悲願だった。その意図と輝きは今も色褪せない。
進歩的な作品に出合える絵画美術館
壮麗なるコレクションに文明と芸術への情熱を見る
博物館島の豊饒さにより、5軒の博物館に収蔵されているコレクションのジャンル数は、古代からの彫刻や絵画、オリエント美術など、主要なものだけでも8つ以上。しかも各コレクションが建物を跨いで収蔵されている。
博物館島のはじまりは1830年、フリードリヒ・ヴィルヘルム3世が旧王宮の目の前に、ギリシャ・ローマの古典彫刻を収めたミュージアム(今日の旧博物館)を建てた。
その後、子のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世は1841年に勅令で島一帯を芸術特区に定め、ノイエス・ミュージアム(新博物館)が1855年、ナショナルギャラリー(後に旧=アルテが付く)が1876年に落成した。
今日の旧ナショナルギャラリーは、欧州の公立美術館の中では、マネやモネらフランス印象派の作品をいち早く収集。新古典派やロマン派も含め、進歩的なキュレーションが常設コレクションに生きている。緑豊かな庭園や作品との距離の近さは、君主も夢見たであろう至福の時間だ。
Alte Nationalgalerie(旧ナショナルギャラリー)
所在地 Bodestraße, 10178 Berlin
電話番号 030 27594065
営業時間 10:00~18:00
定休日 月曜
料金 16ユーロ ※企画展含む
https://www.smb.museum/museen-einrichtungen/alte-nationalgalerie/
CREA Traveller 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
