7つの館で先人の技やものづくりの心を今に伝える「INAXライブミュージアム」
伊奈製陶がINAXに社名変更する際に、創業の地である愛知県常滑市において、日本の近代化を支えた地元の産業やものづくりの心を伝えるために開設したのが、「窯のある広場・資料館」です。1921(大正10)年に建造された土管工場の窯や建物、煙突を保全して公開しています。
実際に使われていた土管工場の窯。「窯のある広場・資料館」にて。
伊奈製陶の主力商品だった土管とともに、土管製造最盛期の町の様子がわかる写真も展示。当時、町には400本近くの煙突が林立していた。「窯のある広場・資料館」にて。
写真奥から、伊奈式土管機、伊奈式運搬車。伊奈家が土管をより効率的に作るために開発し、その技術を惜しげもなく常滑の工場に公開した。「窯のある広場・資料館」にて。
その後、この施設を核としながら、「世界のタイル博物館」や「土・どろんこ館」など、タイルや土の魅力を伝えるさまざまな館が次々と開設され、2006年に現在の「INAXライブミュージアム」としてグランドオープン。
2012年には、日本の近代建築を彩ったテラコッタやタイルなどの歴史を伝える「建築陶器のはじまり館」、2025年には、日本のトイレの歩みをたどる「トイレの文化館」を展開。現在は7つの館で先人の技やものづくりの心を今に伝えています。
「世界のタイル博物館」エントランスア―チ。タイルの美しいブルーは、装飾タイルの歴史が始まった中近東のイメージカラーを表現したもの。
イスラームモスクのタイル張りドーム天井。「世界のタイル博物館」にて。
フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル旧本館に使用された「スダレ煉瓦」と言われる外装タイル。ライトがリクエストした黄色の煉瓦を作るのはかなりの至難の業だったのだそう。「建築陶器のはじまり館」にて。
写真中央は、伊奈製陶が作った横浜松坂屋本館で使用されていたテラコッタ。「テラコッタパーク」にて。
愛知県の瀬戸で作られた美しい染付の陶磁器製古便器。「トイレの文化館」にて。