【2】色気を仕込むということ
「色気を仕込む」とは、お風呂上がりのような血色感を、顔に宿すこと。ここでポイントとなるのは「味見」です。料理のとき、最初から塩をドバッと入れる人は少ないですよね。少し入れて、味見して、また少し足す。メイクも同じです。チークもリップも、まずはほんの少しのせてみる。一度、鏡を見る。「ちょうどいいかな」と思うところで止める。それだけなら、案外簡単なことに思えませんか?
同じリップでも、少しつけるのと、しっかりつけるのとでは発色が違います。その人の唇の色素によっても変わる。万人に合う「正解の一本」なんて、本当は存在しないのです。逆に言えばどんな色でも、少しずつ試せば、自分に合うポイントが必ず見つかるということ。江戸時代の人々は紅一色で、水の溶き具合やおしろいとの混ぜ方を工夫し、色を楽しんでいました。その感覚を現代の私たちも取り戻せば、メイクはもっと豊かで楽しいものになるはずです。
6 江戸時代に紅屋として創業した伊勢半を象徴する深いレッド。キスミー フェルム ルージュアクト06 1,650円/KISSME(伊勢半)
5の★のカラーを複数筆に取り、混ぜる。頬の赤みが出ている場所を見極め、足りない場所に少しずつ色を足すと、肌荒れの赤みも血色に変化。
【3】焦点を定めるということ
「焦点を定める」というのは、その人の魅力的なパーツに、見る側の目が自然と引き寄せられる状態をつくることです。よく「どこが魅力的なパーツかわかりません」と聞かれますが、多くの人にとって、それは「目」であることが多いと思います。ここで大事になるのは「正しさ」を求めないことです。
たとえば、眉毛。多くの人が「正しい形」に描こうとして悩みます。でも、メイクの学校で何カ月も練習しなければ、理想の形を完璧に描くのは難しいものです。では、それができなければ、お化粧はできないのでしょうか? そんなことはありません。まずは、自分の顔をパッと見て、「なんだかこのへん、足りないかも」と感じるところに、少しだけ足してみる。料理の味見をするように、少しずつ試してみる。洋服を試着する時に、サイズ感が合っているか、自分で判断するように、自分の感覚を、もっと信じてあげていいのです。
8 高温多湿な環境でも美しさをキープ。イニミタブル エクストレム 10 6,270円/シャネル
5の●で下まぶたや目尻に陰影を。7のHazel Charmを目尻に、Blackを黒目の上に。軽くビューラーをして8をまつ毛の根本に塗る。眉毛はお好みで。
動画は近日公開
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メイキャッパー
UDAさん
1971年東京生まれ。1991年にパルファム ジバンシイ入社。2002年よりフリーランスとして活動し、国内外のファッションショーやキャンペーン等で活躍。内面にある美しさを繊細に引き出すメイクで、多くの俳優から厚い信頼を寄せられている。
CREA 2026年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
