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猛暑を乗り越える、涼しさ重視の3本

 「とにかく暑い……」と思わず口に出したくなるような夏の日差し。日傘は日差しを遮るだけでなく、“いかに涼しく感じられるか”という点でも進化しています。

 特に涼しさにフォーカスした日傘を選びたい。そんな人に向けて、土屋さんが今季とくに注目しているのが“遮熱重視タイプ”だそう。

「日差しを防ぐだけでなく、実際に“涼しさ”を感じられる傘を選びたいという方は年々増えています。そんなニーズに応えてくれる、頼もしい3本を紹介します」

#01 COKAGE+ ACTIVE 耐風55cm 8,250円/ウォーターフロント

 「COKAGE+ ACTIVEはユニセックスラインの新モデルで、スポーティーなデザインが特徴です。『東レ サマーシールドⅡ』の生地の中でさわり心地がさらっとした生地を新たに採用した、まさに木陰のような日傘。

 3型ありますが、特におすすめのモデルは、風が吹く場所でも壊れにくい“耐風”。ハンドルが握りやすく、シルエットも深めで安心感もあります」

#02 エスタ 2階建て断熱パラソル 4,950円/MOONBAT

「熱の吸収を抑える『断熱』は、UVカット率100%、遮光率100%のシルバーコーティング生地を向かい合わせに組み合わせることにより熱をブロック。2枚の生地の間に大きな空気層を確保し熱を効率よく逃がすことで、実験ではマイナス3.5度の効果も確認されています」

#03 REIKYAKUパラソル 8,250円/MOONBAT

「“放射冷却”という自然現象を応用した日傘。放射冷却素材のラディクールという新しい生地を使い、熱を溜め込まず外へ逃がす構造が新しい。世界的にも注目されている新技術で、僕も実際に炎天下で試しましたが確かに涼しく感じました」

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土屋博勇喜(つちや・ひろゆき)

22歳から、大手ホームセンターでレイングッズを担当。様々なメーカーの傘に触れ、つくり手のこだわりや機能性、美しいフォルムに魅了され傘の虜となる。2019年、株式会社シューズセレクション(現ウォーターフロント)へ入社し、仕入れ・売り場作りの責任者となる。同時に、傘の魅力を広く伝える世界初の「傘ソムリエ」として活動を始める。傘やレイングッズの開発・監修、商品紹介動画の配信、各種テレビ番組への出演など、傘にまつわる幅広い分野で活躍している。
https://www.tsuchiyakasa.com/

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2025.06.11(水)
文=船橋麻貴