ベーコンからソースまで全部手作り! 豪快なのに軽やかな絶品グルメたち
ここからは同店自慢の料理を見ていきましょう。
●「ベーコンチーズバーガー」(2,150円)

牛肉100%でつなぎなしのパティは手間暇かけたハンドチョップで作っているそうで、噛みしめると牛肉のワイルドな旨味がジュワッと広がります。
肉厚のオニオンとトマト、シャキシャキレタスにチェダーチーズと王道の具材をまとめ上げているのは完全手作りのBBQソースで、ほのかな香ばしさと甘みが絶品。また同じく手作りのフライドポテトもホクホク食感で美味です。
一番驚かされたのは、香ばしさで美味しさをグッと引き上げているベーコン。なんとお店で1から燻製しているそうで、主張しすぎない絶妙なバランスに仕上がっていました。水上さん曰く「お腹には溜まりますが胃もたれはしないので、ジャンクフードだと思っている人ほど味わってみてほしいですね」とのこと。
●「自家製ミートローフ」(2,200円)

オススメのサイドメニューはこれ。意外に聞こえるかもしれませんが、アメリカには“ハンバーグ”というメニューはないそうで、その代わりとなるのが味付けしたひき肉を型に入れてオーブンで焼いたこの“ミートローフ”です。
食べやすいサイズに薄切りし、肉汁を煮詰めて作る濃厚なグレービーソースをたっぷりかけた一皿はホッとする素朴さでありながら、香り高いナツメグや旨味に変化を付けてくれるチーズが練りこまれており、丁寧さとこだわりを感じるメニューでした。
「冷凍することで長期保存ができる自慢のアイデアです!」と水上さんが語る付け合わせのマッシュポテトにも注目です。ポテトの繊維はマッシュした時点で崩れるので冷凍によるデメリットもなく、むしろ焼くことで滑らかさと香ばしさが際立った新感覚のマッシュポテトに仕上がっていました。
●「月替わりのスイーツ」(660円)

最後にご紹介するメニューはアメリカの家庭的なデザート、ブラウニーです。ザクザクっと焼き上げられた外側とは裏腹に中はしっとり食感で、クランチーなアーモンドの歯ごたえも良いアクセント。
チョコレートソースとキャラメルソース、それにふんわり食感の生クリームにアイスクリームという豪華さですが、その甘さは日本人好みに調節されています。「日本ではなかなか味わえないアメリカの家庭の味を届けたい」という水上さんの想いの詰まった心がほっこりとする一品です。
このメニューは毎月変わるそうで、「これまでにかぶりなしで200種類以上のメニューを作っています。常にチャレンジして新しいメニューを生み出していくのが楽しいんですよね」とのこと。新メニューがどんなものになるのか気になってリピートしてしまいそうです!
地元民に支えられながら成長を続けている「AS CLASSICS DINER」。自分のリズムを守りながら攻めの姿勢を崩さない水上さんの経営スタイルが、いつ来ても安心と新たな発見を与えてくれる“居心地が良すぎる店”を生み出しているのでしょう。駒沢公園に立ち寄った際は、ぜひ来店してみてはいかがでしょうか。
AS CLASSICS DINER 駒沢本店
電話番号 03-5701-5033
所在地 東京都目黒区八雲 5-9-22 オリオン駒沢ビル1F
営業時間 11:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 火曜
https://www.asclassics.com

ダイナーでハンバーガー
2025.05.28(水)
文=むくろ幽介
写真=志水 隆