日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。

 今回は、北海道が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!

» #01 浦臼神社
» #02 礼文島
» #03 十勝岳連峰
» #04 石山緑地
» #05 春の羊蹄山
» #06 天狗山
» #07 滝川の菜の花畑
» #08 五稜郭公園
» #09 壮瞥公園
» #10 芝ざくら滝上公園

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆浦臼神社

 札幌市・旭川市の二大都市のほぼ中間地点に位置する自然豊かな浦臼町。森の中に、ひっそりとたたずむのが、開拓期に落成した無人の神社、浦臼神社だ。

 エゾリスや野鳥が生息し、地面一面に広がる青いエゾエンゴサクや赤紫色のカタクリの花の中にいる様子は、まるで絵本の世界。

 エゾリスは朝食の木の実を探しに境内にやって来るので、早朝に訪れるのがおすすめ。動物のいない時間帯でも、色鮮やかな花の絨毯や山ざくらと鳥居の風景は、一見の価値あり。

浦臼神社(うらうすじんじゃ)

所在地 北海道樺戸郡浦臼町黄臼内186-90
https://www.town.urausu.hokkaido.jp/kankou/spot/spot01.html

◆礼文島

 礼文島は、利尻島、礼文島、サロベツ原野の三つのエリアからなる日本最北の国立公園「利尻礼文サロベツ国立公園」の一つ。島の雄大な自然が育んだ花の種類は300種以上にもおよぶ。年間を通じて数多くの高山植物が咲くことから「花の島」と呼ばれ、春から秋にかけてさまざまな植物や野鳥たちを間近に楽しめる。

 特に代表的な花は、春にこの島にだけ咲く礼文島固有種の「レブンアツモリソウ」。開花時期にあわせて開園する「レブンアツモリソウ群生地」では、クリーム色のふっくらとした可憐な花を見ることができる。

例年の見ごろ:5月下旬~6月中旬

礼文島(れぶんとう)

所在地 レブンアツモリソウ群生地
https://www.north-hokkaido.com/feature/detail_73.html

2025.04.12(土)
文=CREA編集部