
皆さん、Aloha~! 気がつけばもう2月。2025年もズンズンと進んでいて気持ちばかりが急いております。
昨年、11月後半から12月後半までの1カ月、久しぶりのハワイへ出かけてまいりました。2023年同様、円が弱い、ハワイの物価も高い、などいろいろありますが、旅の楽しみは食べることと、買い物! 円が弱かろうが、旅に出てしまったんですもの、気にしていては楽しみが半減するというもの。それよりは、好きだった、欲しかったものが安くなっていたらラッキー! と思ったほうが楽しい、という目線で、あれこれ買い物してきました。
ところで皆さん、ワイキキではどこに買い物に行かれますか? 私は以前からワイキキでなんとなくお店を見てまわるのは、なぜだかホテル「ハイアット リージェンシー ワイキキ ビーチ リゾート & スパ」(以下、ハイアット リージェンシー ワイキキ)に入っているお店というのが多かったんです。最近は、大好きだった「アーバン アウトフィッターズ」がクローズということでしょんぼりしましたが、それでも好きな感じのものがまとまっているこのエリアで、今回も時間ができるとひとりぶらついてきました。そんなときに発見したあれこれを3回にわたってお届けします。
ハイアット リージェンシー ワイキキにある老舗ウクレレ店へ

ハイアット リージェンシー ワイキキの1階にお店を構える「ウクレレ ハウス」は、1998年にロイヤル ハワイアン センターにワイキキ初のウクレレショップとしてオープンした老舗。当時、ウクレレの作り手はたくさんいたけれど、実際に販売しているところはあまりなく、楽器屋さんでしか買えなかったところを、専門店としてオープンしたのがここだったというわけ。もちろん、ワイキキでウクレレを購入できるところなどあるわけもなく……といった時代の話。
その後、ワイキキショッピングプラザ、アラモアナセンター、ハワイ島にもお店がオープン。ワイキキのお店がここハイアット リージェンシー ワイキキに移転し、しばらくした2012年、前オーナーの引退を機に、1999年からここで働いてきたアヤさんがオーナーになり、現在に至るのだそう。

私が初めてウクレレを購入したのは今から30年以上前のこと。ニミッツハイウェイの辺りにあったヤマハの楽器屋さんで、カマカというブランドのパイナップル型と呼ばれるモデルのものを購入しました。確か500ドルくらいだったと思います。20代の私にとってその金額は、今にもまして大金だったわけですが、ハワイらしいもの欲しさに思い切って買ったことを覚えています。
それから約20年後、縁あって山内アラニ雄喜さんというスラックキーギターとウクレレの名プレイヤーである、ハワイアンミュージックにおけるレジェンドにウクレレを習うことになり、大枚をはたいたウクレレをようやく使うことになるわけです。
そうなって初めてカマカというメーカーが生み出した音の素晴らしさと、まったくずれることのない音を知りました。通常、ウクレレに限らず弦楽器は、たいてい弾く前にチューニングという作業をして音がずれていないかを確認しますが、買ってからなんと一度もそれをすることなく、今もそのままずれずにいるのです。偶然かもしれませんが、まぁいいものを買うというのはそういうことだと教わった出来事でした。

アヤさんにそのことを話したら、いいものとはそういうものなんですよ、と。
手塩にかけて生み出されたものはやはりいい! ここウクレレ ハウスの前を通ると、オーナーのアヤさんが、時折美しい音色を奏でていることがあります。それがサンセットタイムだったりすると、ワイキキのサンセットを拝みながらの生演奏にうっとり、となることも。
2025.02.18(火)
文・写真=赤澤かおり