冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、広島県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

» #01 海霧
» #02 たけはら町並み保存地区
» #03 神楽門前湯治村
» #04 マルミエロテン
» #05 安芸灘とびしま海道
» #06 レモン鍋
» #07 縮景園
» #08 雪のテングシデ群落
» #09 日本酒の仕込み
» #10 上下町のひな人形

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆海霧

 11月初旬から1月初旬にかけて、冷え込みの厳しい早朝に瀬戸内海沖に発生する海霧。海上を漂う霧が雲のように見える幻想的な光景が広がります。

 時折霧の切れ間から姿をのぞかせる船や島々は、まるで空を飛んでいるかのよう。この自然のアートは、瀬戸内海の多島美を眼下に見る、三原市の筆影山や竜王山から観賞することができます。

 気象条件の整った冷たく透き通った夜明け前から、ほんのわずかな時間に繰り広げられる大自然のアートの幽玄さは圧巻のひと言。

海霧(うみぎり)

所在地 広島県三原市
https://www.mihara-kankou.com/sightseeing/1044

◆たけはら町並み保存地区

 平安時代、京都下鴨神社の荘園として栄えた歴史から、竹原は安芸の小京都と呼ばれています。そのシンボルと言えるのが、落ち着いた風情を漂わす江戸時代にタイムスリップしたような町並み保存地区。多くの家の門前には、おもてなしを表現した花が飾られていて風情が漂います。

 保存地区内には魅力的なカフェが点在し、散策の途中に温かい飲み物をいただきながら、ホッと一息つくことができます。また、藤井酒造の酒蔵交流館では、酒蔵の一角が情緒たっぷりのコミュニケーションスペースとして開放され、無料で試飲できるコーナーもあるので、お酒が飲める方はぜひお試しあれ。

たけはら町並み保存地区(たけはらまちなみほぞんちく)

所在地 広島県竹原市本町1-1-1(道の駅たけはら)
https://www.takeharakankou.jp/feature/machinami/top

2025.01.12(日)
文=CREA編集部