◆縮景園
江戸時代初頭に、茶人で知られる浅野藩家老の上田宗箇により、浅野藩主の別邸の庭として築成された縮景園。中国の世界的な景勝地「西湖」をイメージしてつくられたと言われる園内は、山川の景、京洛の態、深山の致を庭の中に縮景していることから、「縮景園」と名付けられました。
築庭400年を迎えた縮景園には、毎年12月下旬から3月中旬頃に7品種、約115本の梅が花を咲かせます。凛と咲き誇る梅を鑑賞する方法のひとつとして、水上タクシーを使うという手も。そのまま広島市内の名所を水上で巡ってみれば、普段とは違った優雅な観光を楽しめるはず!
縮景園(しゅっけいえん)
所在地 広島県広島市中区上幟町2-11
https://shukkeien.jp/
◆雪のテングシデ群落
テングシデは、世界中で北広島町大朝の田原・灰谷にのみ群生する植物。イヌシデの変種で、通常は生存競争に生き残れず枯れてしまうことが多く、テングシデが生き残り、遺伝して群生を成しているというのは非常に貴重。国の天然記念物にも指定されています。
くねくねとした樹形が個性的で、季節によって大きく印象を変え、さまざまな姿を見せてくれるユニークな植物。冬には雪で覆われ、静寂の中で寒さに耐える姿がとても神秘的です。
雪のテングシデ群落(ゆきのテングシデぐんらく)
所在地 広島県山県郡北広島町田原・灰谷
http://www.kitahiro.jp/sightseeing/tengushide/
2025.01.12(日)
文=CREA編集部