この記事の連載

今、最も注目している新人作家とその作品は?

◆『君がまた描きだす線』加藤羽入/祥伝社

 とあるマンガ編集プロダクションを舞台に「自分が自分であるために」闘う女性たちの夢とリアルを描いたオムニバスストーリー。

「『マンガ』という表現手段を通じて、生きる道を見つけようともがく人々の清き挑戦の物語。3話目の、毎月届くファンレターでつながるファンとマンガ家の物語が心に染みます。伝える情熱と受け取る魂の交流。心に秘めた想いを表現することで未来は変えられるかもしれない。私も、大好きな作家さんに『ファンレター書こう……っ!』って思いました。マンガから特別な栄養を摂取している方には、ぜひおすすめしたい1作です」

食欲の秋に読みたいグルメマンガは?

◆『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』松本あやか/ぶんか社

 新米編集者の石田友也は、入院した先輩のピンチヒッターで、急きょ有名料理研究家三ツ矢歩の原稿の受け取り担当に任命される。先生にふるまわれる料理にすっかり胃袋をつかまれ……。

「ドラマ化されているふんわりボーイ・ミーツ・ダンディ・グルメラブ(笑)。ナイスミドルな料理研究家と、腹ペコ元球児との『ごはん』を通しての優しいラブが展開されます。お料理がおいしそう! そして腹ペコ大型ワンコ系彼の食べっぷりに三ツ矢先生でなくても惚れます。エロいシーンはないのでご安心を。これを読んで、雲田はるこ先生の『R先生のおやつ』を思い出しました。こちらもイケオジR先生の料理に見事に餌付けされるイケメン助手君が出てきます。お目目と心が満たされます!」

2024年秋に読みたい「動物マンガ」は?

◆『ねこに転生したおじさん』やじま/KADOKAWA

「社会で頑張るおじさんの心の隙間を埋めてくれるのは、すべてねこさん。でも、そのねこさんの中身もおじさんかもしれません……!? SNSでお見かけしたときから心を鷲づかみにされてしまい……。かわいいとは言い難いおじさんたちが、絶妙にキモかわいくて最高です。そして、現実世界でねこさんを見ても、おじさんの気配を感じてニヤニヤしちゃいます(笑)。ねこのいる世界、サイコー!」

アニメイト書籍担当
牧野麻紀子(まきの・まきこ)さん

アニメイトの書籍販促(主にBL)を担当。「全国にお店があるので、ぜひ、お近くのアニメイトへ!」
https://www.animate.co.jp/

発表! CREA夜ふかしマンガ大賞2024

眠りにつく前のひとときに、日中のあれこれを忘れさせ、新しい世界に連れ出してくれる力のあるマンガを称える「CREA夜ふかしマンガ大賞」。昨年からはじまった一般読者による投票を一次選考として、200作品以上が候補にあがるなか、2024年のナンバーワンが決定しました。

» 今年の大賞は『じゃあ、あんたが作ってみろよ』
» ベスト10発表!(特設サイト)
» 選考委員31名の愛読マンガまとめ

次の話を読むマンガ司書・みさき絵美さんの「いま人に薦めたい愛読マンガ」7冊「1話1話が観劇したような充実感」

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