この記事の連載
- 木南晴夏「ビリオン×スクール」前篇
- 木南晴夏「ビリオン×スクール」後篇
NGカットも含め、すべてのカットを見てもらいたい
――永野さん&坂口涼太郎さんのアドリブタッグは、本当にすごそうです!
映っていないカット、NGカットも、全部皆さんに見ていただきたいくらいです(笑)!
永野さんと坂口さんのクランクインが、1話の教室のシーンだったんです。お二人の後に山田さんと私が教室に入る、という流れだったんですね。台本で言うと本当に2~3行もないくらい。なのに、あの二人のアドリブが永遠に終わらなくて(笑)。私たちが教室に入るカットが全然こないから「ん、何やってんだろう?」と待ってました。OAされたものは、10分の1くらいにカットされています。
二人が好き勝手、やり放題やっていて、「ああ、こういう現場なんだ…!こんなにやってくださるんだ!!」と洗礼を受けました(笑)。あのシーンで生徒の皆さんもすごい鍛えられただろうし、ワークショップを見ているようで楽しかったです。
――今回はアドリブを受ける側ですが、木南さんはもともとアドリブをするほうがお好きなんですか?
いえ、アドリブを自分でやるのは苦手なんです。アドリブに限らず、芝居自体、受けているほうが好きかもしれません。
――主演の山田さんとは5年ぶりの共演になりましたが、掛け合いが絶妙ですよね。ご一緒されて、いかがですか?
久しぶりだったので、最初の2~3日は距離感をつかむのが難しくて、ちょっと緊張感がありました。それでもバディという関係性だったり、言い合わなきゃいけないシーンがたくさんあったりしたので、自然と徐々に緊張がほぐれていき、今ではすっかりいじったりいじられたりできる仲に戻りました。
ちなみに、基本的には私と加賀美のシーンにアドリブはそんなになくて、あったとしてもリハでやって採用になったものを、そのまま本番に持っていく感じなんです。永野さんみたいに「笑わせてやろう」みたいな感じは、私たちにはありません(笑)。
――そうでしたか! 久々に共演されて、新たな発見などもありましたか?
前回共演したときより大人になっているなあと(笑)。もともと大人なんですけどね!
今回は教師役ということもあって、山田さんより若手の役者さんもたくさんいらっしゃるので、先生っぽい姿が裏でも見えたりするんです。山田さんが皆さんを見る目線、見守る姿勢がお兄さんのようで。5年の月日を感じました(笑)。
2024.08.16(金)
文=赤山恭子
撮影=細田 忠
スタイリスト=中井綾子(crêpe)
ヘアメイク=井手真紗子