この記事の連載

夕方、公開を終えたら…

 夕方、公開を終えたらパンダを寝室に移して運動場を掃除し、パンダが夜間に食べる竹を準備して退勤。

 合間に竹の交換や24時間分の録画の確認・記録をするほか、日によってパンダのトレーニング、健康管理の採血や体重測定、竹の搬入なども行う。

 楓浜以外の3頭は発情が確認されている。ただ、パーク内で生まれ育った17頭のうち、良浜を除く16頭の父親の永明が昨年2月22日に中国へ戻った。以来、オスがいないので、アドベンチャーワールドへの、オスの来園を望んでいる人も多い。

2024.08.27(火)
文=中川美帆
写真=榎本麻美
協力=和歌山県東京観光センター

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。