瀬渡しが運航するのは7~8月だけ
![砂は海流で流されるため、よそから運んでくることも。砂止めの堤防を築けばいいけれど、それでは景観が悪くなる。悩ましいところだと、区長の古川さん。写真/敦賀観光協会](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/6/1280wm/img_f66f4fc780d517d1efb6d49df180aaa02407736.jpg)
細長い島と砂州は全長400メートルくらい。陸側に白砂ビーチが広がり、リーフフィッシュが泳いでいます。アゼモ(アマモ)にアオリイカが産卵することも。反対側の沖(日本海)は岩が多く、泳ぐのにはあまり適していません。
![色浜の港から水島を指さす古川さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/e/1280wm/img_8eea5f6c5776d1b916ce49e768ec47cb176668.jpg)
水島へ行くには、敦賀から車で約30分の色浜地区を目指し、そこから瀬渡し(渡し舟)で浦底を経由して約10分。ただし、いつ行っても上陸できるわけではありません。瀬渡しが運航するのは7~8月だけ。夏限定のお楽しみです。
![夏の瀬渡しは朝から行列が。多いときでは1日1,500~2,000人訪れるそう。写真/敦賀観光協会](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/8/1280wm/img_8807122bc97ff842e8c30a8f2081ce3d6565478.jpg)
夏のシーズンに旅行者をおもてなしするために、地元の人々は6月から準備を始めます。実は、水島は海流の関係から砂が流れてしまうため、重機を使ってある程度、整える必要があります。また、冬の間に外国から漂着した網やロープなどの漁具やゴミを取り除かなくてはなりません。
水島の清掃には地元の人々のみならず、敦賀の中学生100名ほどや発電所の関係者、市役所のOBも手伝いにやってくるそう。こうして整えられた水島、今年は7月13日~9月1日まで訪れることができます。
2024.07.13(土)
文・撮影=古関千恵子