瀬渡しが運航するのは7~8月だけ

 細長い島と砂州は全長400メートルくらい。陸側に白砂ビーチが広がり、リーフフィッシュが泳いでいます。アゼモ(アマモ)にアオリイカが産卵することも。反対側の沖(日本海)は岩が多く、泳ぐのにはあまり適していません。

 水島へ行くには、敦賀から車で約30分の色浜地区を目指し、そこから瀬渡し(渡し舟)で浦底を経由して約10分。ただし、いつ行っても上陸できるわけではありません。瀬渡しが運航するのは7~8月だけ。夏限定のお楽しみです。

 夏のシーズンに旅行者をおもてなしするために、地元の人々は6月から準備を始めます。実は、水島は海流の関係から砂が流れてしまうため、重機を使ってある程度、整える必要があります。また、冬の間に外国から漂着した網やロープなどの漁具やゴミを取り除かなくてはなりません。

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 水島の清掃には地元の人々のみならず、敦賀の中学生100名ほどや発電所の関係者、市役所のOBも手伝いにやってくるそう。こうして整えられた水島、今年は7月13日~9月1日まで訪れることができます。

2024.07.13(土)
文・撮影=古関千恵子