この記事の連載

 48歳とは思えない艶やかで美しい肌で話題の美容家・石井美保さん。そんな石井さんが一貫して行ってきた美容法は、洗顔はもちろん、スキンケアでも、メイクでも、とにかく肌をこすらない「こすらない美容」。

 そんな唯一無二のスキンケアメソッドを惜しみなく収めた、石井美保さんよる最新著書『スキンケアで肌を毎日いためていませんか? こすらなければ、美肌』より、こすらないクレジングの方法とクレンジングの選び方を抜粋してお届け!

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石井美保さん直伝「こすらないクレンジング」

 酸化した不要な皮脂や夜のスキンケアの残りを落とすのが「洗顔」。一方「クレンジング」はメイクを落とすもの。クレンジングがなじむとメイク汚れが勝手に浮き上がるため、全体になじませるだけでOK。

 毛穴詰まりや角栓まで落とそうと鼻まわりをくるくるしたり、指がすべるのを利用してマッサージしたりしがちですが、クレンジングは洗浄力が強め。肌に負担がかかるのでメイクオフのみを目的にしましょう。

STEP 1 肌を動かさない

 メイクとなじませようと肌をグリグリしがちですが、これこそ摩擦。メイクとなじませるのに力は不要で、肌が上下に動いたり、横に引っ張られたり、シワがよったりしているなら、それはこすっています!

STEP2 指先だけではなく手全体を使う

 肌にあたっている面積が狭くなるほど、強い圧がかかって肌を動かしがち。広い面を使うことで圧が分散し、やさしく触れられます。また一度に広範囲にリーチできるため、肌の上で手をすべらせる回数が減らせる点も◎。

STEP3 たっぷりとって指にも手のひらにものばす

 量が少ないと、肌との間に十分な厚みが確保できず、こすりがち。500円玉大を目安にたっぷりの量を手全体に広げておくこと。

STEP4 両手全体を使ってやさしくなでるだけ!

 指先で素早くくるくるしがちですが、頰や額など広い面は手全体で、目まわりや鼻、口まわりなど凹凸がある細かいパーツは力が入りづらい薬指と小指の腹で。面で触れるのを意識します。力を入れず、ゆっくりとやさしく肌をなでるようにすれば、メイクとなじみます。

1エリア×3回を目安にゆっくりなでる

 矢印にそって各エリア3回ずつゆっくりと手を動かして。なじみが足りない場合はさらに2~3回プラス。

2024.07.18(木)
文=楢﨑裕美
撮影=岩谷優一(vale./人物撮影 ※1枚目以外)、市谷明美(講談社写真映像部/静物撮影)
ヘアメイク=小澤桜(MAKEUPBOX)
モデル=上西星来