人間の生理を芝居でコントロールする「奥深さ」
――「泣く」ではなく「抑える」方だったのですね!
台本を読んで「つらい……」と泣くことが許されないような、本番前は耐えないといけないしんどさはありました。石原さんも本当に大変だったかと思います。
人にもよるかと思いますが、人間ってやっぱり一度泣いてしまうとデトックス状態になってしまい、「もう1回」となったときにすぐにその状態を作り出すことはなかなか難しいものです。そうした人間の生理をテクニックでぶち破らないといけない“芝居”の奥深さを改めて感じさせられた出来事でした。
【前篇】青木崇高が演じる役がどれも圧倒的に “リアル”な理由。「スパイのように 石原さとみさんを観察して…」
青木崇高(あおき・むねたか)
1980年生まれ、大阪府出身。主な出演作に連続テレビ小説「ちりとてちん」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、映画『るろうに剣心』シリーズ、『ゴジラ-1.0』や、韓国の大ヒット映画シリーズの最新作『犯罪都市 NO WAY OUT』など。Huluオリジナルドラマ「十角館の殺人」が配信中。日仏共同製作映画『蛇の道』、カンヌ国際映画祭選出作品『化け猫あんずちゃん』の公開が控えている。
『ミッシング』5月17日(金)全国公開
出演 石原さとみ、中村倫也、青木崇高、森優作、小野花梨、細川岳、柳憂怜、美保純、ほか
配給 ワーナー・ブラザース映画
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2024.05.17(金)
文=SYO
撮影=榎本麻美