Magnificent View #155
サント・シャペル(フランス)

(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages

 パリのシテ島に立つ教会、サント・シャペルは、ゴシック建築の粋と評される。

 1248年にこの聖堂を完成させたのは、敬虔なクリスチャンとして知られるフランス王ルイ9世。建造の目的は、大枚をはたいてコンスタンティノープルの皇帝から手に入れたキリストの聖遺物――茨の冠、聖十字架のかけらなど――を収めることにあった。

 必見は、王家や貴族たちが礼拝を行うために造られたチャペルを覆うステンドグラス。

 そのステンドグラスの表面積は、実に600平方メートルにもおよぶ。15枚の巨大な窓に描かれているのは、旧約聖書から採られた1134のエピソードだ。

 色とりどりのガラスが陽光を受けて輝く様子は、筆舌に尽くしがたいほど壮麗だ。

Column

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2014.03.04(火)