◆岩城島の積善山の桜

 岩城島は、上島諸島に属する愛媛県北東部に位置する離島。レモンをはじめ柑橘類の栽培が盛んな島として、「青いレモンの島」と呼ばれている。

 上島町の中央にそびえる標高約370メートルの積善山は、春になると3,000本以上の桜が山を彩る名所となっている。

 山頂までの約4キロにわたって続く桜並木は、毎年保育園卒園や還暦等の記念など、島民の団体による植樹で増え続けている。

 山頂の展望台からは360度の大パノラマが広がり、美しい桜風景とともに瀬戸内海や中国、四国を見渡す絶景を楽しめる。

岩城島の積善山の桜(いわぎじまのせきぜんざんのさくら)

所在地 愛媛県越智郡上島町
https://www.kamijima.info/info/sekizenzan-sanzenbonzakura/

◆桜鯛を使った鯛めし

 鯛の生産量日本一を誇る愛媛県。鯛料理が豊富で県の魚にも指定され親しまれている。

 鯛は、5月の産卵にむけて脂がのった3~4月が旬。体が桜色に染まることから「桜鯛」と呼ばれている。

 さまざまな鯛料理があるが、愛媛県を代表するグルメとして食べて欲しいのは「鯛めし」。松山の「鯛めし」は土鍋や釜に鯛一匹を丸ごと入れて炊き込んだ郷土料理。これに対して宇和島の「鯛めし」は、刺身にした鯛を特製のタレにつけ込み、ご飯の上からかけて一緒に食べる漁師めし。地方によって異なる郷土の味が楽しめる鯛料理がユニーク。

 鯛を使ったお土産もさまざま。誰に贈っても喜ばれるものばかりだ。

愛媛の鯛(えひめのたい)

https://www.iyokannet.jp/feature/tai/top

2024.03.28(木)
文=桐生奈奈子