●日本人に必要なビタミンD
「最初にお伝えした通り、サプリは食事だけでは必要量を摂取するのが難しい栄養素を補給するものですから、基本的には、食事を充実させることが先決です。また、間違ったサプリを飲むことで、体にデメリットをもたらす可能性もあります」
つまり、自分に何が足りていないかを確認するのが大事ということですが、日本人のほぼ全員に足りていないと思われるビタミンDや、「ダイエットなどをしている女性に不足しがちな亜鉛」については、意識して「取ったほうがいい」とか。
亜鉛については前回お伝えしたので、ここではビタミンDについて伺いましょう。
「ビタミンDは骨作りや免疫に関係しているビタミンなので、不足すると骨粗鬆症や免疫力の低下を起こすおそれがあります。キノコ類に多く含まれますが、必要量を取るにはシメジなどなら1日1パック食べなければいけません。サプリで補給する場合には、脂溶性なので食後がオススメです」
サプリ利用もオススメとのことですが、それよりも先生が推奨するのが、日光浴。
「ビタミンDは、日光を浴びれば、体内で生成することができます。例えば、冬でも半そでで1時間日光浴すれば、必要量が生成できます。日本人は過剰に日光を避ける傾向にありますが、ビタミンD不足による疾患のこともきちんと考えたほうがいい。顔だけは日焼け止めを塗るとしても、体はしっかり日光を浴びるなどして、ビタミンDの生成を意識した行動に切り替えるといいですよ」
ちなみに、最近は体に悪影響を与える紫外線のみをカットするタイプの日焼け止めも発売されており、先生のクリニックでは子どもにも処方しているそう。
ソーラーD
2024.01.21(日)
文・写真=にらさわあきこ