◆常陸秋そば

 茨城県発祥の「常陸秋そば」は、日本を代表するそばのブランド品種。玄蕎麦の最高峰であり、香り高く甘みのある豊かな味わいは通をもうならせる逸品だ。

 そばの花が満開となり、見ごろを迎えるのが9月下旬。この時期になると、畑一面を真っ白なそばの花が彩る幻想的な風景が楽しめる。

 常陸秋そばは通年で提供されているが、新そばが出始める10~11月ごろには、県内各地でそばまつりなどのイベントも開催される。

 また、秋冬限定の「つけけんちんそば」や、茨城特産の奥久慈しゃもと合わせた「奥久慈しゃもそば」など、ご当地メニューも味わい深い。各店の味を食べ比べてみるのもよさそうだ。

そばの花の見ごろの時期:9月下旬~10月上旬

常陸秋そば(ひたちあきそば)

味わえるところ 茨城県全域(そば畑は常陸太田市)
https://www.ibarakiguide.jp/site/matome/hitachi-akisoba.html

◆永源寺の紅葉

 「永源寺」は、七福神の紅一点・弁財天を祀る「奥久慈大子七福神巡り」の七番寺。「もみじ寺」という通称のとおり、秋になるとモミジやカエデが紅葉し、境内を鮮やかな色で染め上げる光景は見事である。

 また、寺院が高台に位置しているため、境内から大子町を一望でき、町全体の紅葉も堪能できる。

見ごろの時期:11月上旬~中旬

永源寺の紅葉(えいげんじのこうよう)

所在地 茨城県久慈郡大子町大子1571
https://www.daigo-kanko.jp/spot-0020.html

2023.09.23(土)
文=佐藤由樹
協力=茨城県庁 観光物産課