◆小松寺の紅葉
南房総市千倉町の奥深い山間にたたずむ古刹、小松寺。子宝安産のパワースポットとして知られ、千倉を代表する紅葉の名所でもある。
朱塗りの仁王門を入ると茅葺の本堂、庫裏がこじんまりと立ち、右に薬師堂、正面に本堂がある。
境内は、樹木に深く包まれ神秘的。豊かな自然を感じながら紅葉のトンネルを抜け、朱塗りの仁王門をくぐると、静寂な世界が広がる。楓の大木が鮮やかな紅に染まる姿も圧巻だ。
見ごろの時期:11月中旬~12月中旬
小松寺の紅葉(こまつじのこうよう)
所在地 千葉県南房総市千倉町大貫1057
http://www.komatsuji.jp/index.html
◆庖丁式
日本で唯一、料理の祖神を祀る高家(たかべ)神社で、毎年5月17日、10月17日、11月23日に行われる庖丁式。秋の庖丁式奉納は新穀感謝祭として開催され、多くの料理関係者や醸造業者たちが参拝に訪れる。
「庖丁師が烏帽子や直垂をまとい、包丁と箸のみで一切手を触れることなく、鯉・真鯛・真魚鰹(まながつお)などをさばく厳粛な儀式です。
平安時代の宮中行事を再現し、古式に則った所作と包丁さばきに日本料理の伝統を垣間見ることができます」(千葉県観光物産協会職員)
庖丁式(ほうちょうしき)
所在地 千葉県南房総市千倉町南朝夷164
https://www.mboso-etoko.jp/bosozirushi/takabe/
2023.09.27(水)
文=佐藤由樹
協力=千葉県観光物産協会