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◆13位『砂の都』町田洋
「すぐに忘れてしまうことと、どうしても忘れられないことの違いってなんだろう」。人の記憶が建物となって立つ砂漠の孤島を舞台に、青年と少女を中心に住人たちの不思議だが穏やかな日々が描かれていく。
作者は、短編『夏休みの町』で、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、『惑星9の休日』(祥伝社)、ウェブで公開された『夜とコンクリート』などで、マンガ好きの心をわしづかみにした町田洋。
本作が初連載となり、『モーニング・ツー』(講談社)で発表された8つのエピソードを収録。全1巻。
「町田洋さん待望の新作! うれしい!! 第6話での見開きがあまりに素晴らしく、そしてそれを抜けてのセリフに静かに胸を打たれます」(澤部 渡さん ミュージシャン)
「作中には特別な時間が流れ、不思議な砂漠の街を旅するような気分で読みました。静かな夜にひとりで読みたい大切な作品です」(はらぺこさん 30代 会社員)
「自分の中にある忘れたくないもの、忘れてはいけないものを思い出させてくれるようだった。絵柄もストーリーも淡々としているのに、とても心揺さぶられます」(K.M.さん 20代 広報)
澤部 渡(さわべ・わたる)さん
ミュージシャン
音楽とマンガを愛するマルチプレイヤー。数々の著名人への楽曲提供を行い、アニメや映画などの劇伴に携わる。ソロプロジェクト「スカート」名義でも活躍。
2023.09.17(日)
文=CREA編集部
写真=平松市聖