「僕の父親は謎が多い人で(笑)、1ヶ月間に1回しか帰宅しないし、職業は説明してくれないし、家にいるときは勉強をしろとうるさく行儀にも厳しかったです。父親の考えを捉えきれず、緊張しながら会話する頃もありました。一方で、歴史の話をたくさんしてくれたことを良く覚えています。その影響で歴史時代小説を書くようになってるわけですから、人生はどう転ぶかわかりません。今回の小説を書きながら、父親のことをよく考えていました」

 活劇、歴史の裏側、父との関係と読みどころが満載の本作。大型新人の“最初の一歩”を是非目撃いただきたい。


みもとまさひこ 1990年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。2017年「新芽」で第九七回オール讀物新人賞を受賞。本作『運び屋円十郎』で単行本デビュー。


(「オール讀物」7月号より)

オール讀物2023年7月号(ミステリー新世紀&第10回高校生直木賞)

定価 1,100円(税込)
文藝春秋
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2023.07.10(月)