身につけるだけじゃない投資としての“金(ゴールド)”
投資と聞くと、リスクや損といった、マイナスの言葉が浮かんできますか? もしそうであるのなら、投資について、まだまだ学ぶべきことがたくさんありそう。ひとくちに投資といっても、攻めの投資(ハイリスク)もあれば、守りの投資(ローリスク)もあるのです。
投資初心者におすすめなのは、やっぱり、守りの投資。その代表的なものといえるのが、「金(ゴールド)」への投資です。
金に投資することの最大のメリットは、“実物資産”であること。たとえば、投資対象として広く知られている株式投資は、その会社の成長を期待して出資する“経営資金”。出資した会社が倒産すれば、その瞬間に、株式の資産価値はゼロになってしまいます。
お財布の中に入っている現金(通貨)でさえ、その価値は保証されないのを知っていますか? そもそも通貨は、その国の信頼によって成り立っている“代替資産”。莫大な借金などで国の信頼が失われれば、通貨の価値も下落し、最悪の場合、紙切れ同然になってしまうことさえあるのです。
その点、実物資産である金は、金そのものに価値があります。有事のときでも、株式や通貨のように価値がゼロにはならないので、安心感が違いますよね。その上、金は希少性が高く、世界でその価値が共有されている点も魅力です。
世界中で取り引きされている金は、相場によって、日々の価格が変動します。それを不安に思うかもしれませんが、10年、20年という中長期的なスパンで見れば、金の価格は着実に上がっているのです。特に最近は、新興国の需要が高まっていて、価格は上昇傾向に
あるようです。金の投資について考えてみるいい機会といえるでしょう。
2013.12.06(金)
文=今富夕起