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スイスでも開いたファンミ

ジャー 僕は日本の伝統的な文化が好きですね。東京の中でも伝統文化が大事にされていますし、古い街並みが残っているのがとてもいいなと思っています。お寺も好きですし、お料理にもとてもこだわりを感じて、感動しました。今回はまだお寺に行けていませんが、東京から少し離れたところにある、中央に池がある大きなお寺の写真を見てとても気になってるんです。そこにいつか行ってみたいと思います。

ーーおお、それはどこかな。鎌倉かもしれませんね。では、ファーストさんは?

ファースト 僕は日本の人、そのものが好きです。日本に来ると、人がみんなとても親切で優しい。買い物をしている時や、タクシーの中でも、僕がタイ人だとわかると声をかけてくれるんですよ。「サワディカップ」(タイ語の「こんにちは」)と言ってくれたり、自分がタイに行った時の話や料理の話をしてくれたり。

 この間は、僕らが外国から来たとわかると、お菓子をくれた人もいましたよ(笑)。本当に日本には優しい方が多いですね。タイに行ったことのある人や、仕事で住んでいたことがある人も多いし、タイ語が話せる方が多くて驚きました。タイ語で話しかけられると、まるで自分がホームにいるような気持ちになれます。

ーーそう言ってもらえると、日本人の一人として嬉しいです。タイ語は「サワディカップ」しか言えませんが。ところでお二人は昨年10月に、スイスでもファンミをやったそうですね。

ジャー そうなんです。とても楽しい経験でした。海外でのファンミはあれが初めてでしたし、ヨーロッパに行くこと自体も僕は初めてだったんです。だから本当にいろんな初体験ができて、楽しかったですね。僕も最初は「なぜスイスで?」と正直驚いたんですが、パリをはじめいろんなところからファンの方が来てくれて、とても盛り上がりました。

2023.03.29(水)
筆者=石津文子
撮影=釜谷洋史
ヘアメイク=佐々木渚香
スタイリスト=有賀多見(plus81costume)
通訳=Manorung Wisalya (EMU THAILAND CO., LTD.)