徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。

 だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?

 日暮れが早い冬の時期だからこそじっくり楽しめる夜のイルミネーション、静寂に包まれた雪景色など、ウィンターシーズンの魅力をたっぷり味わいたいもの。

 特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。

 今回は、鹿児島県観光サイト「かごしまの旅」が選ぶ、冬の風景をご紹介します。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆魚野フライトエリアから望む雲海と朝日

 パラグライダーのテイクオフ場として、湧水町に整備された魚野フライトエリア。視界が開けた場所にあるため、湧水町の盆地と霧島連山を見渡すことができ、冬には雲海と朝日を同時に眺められる絶好のスポット。

「霧島山の麓に位置し、その名の通り美しく澄んだ湧き水が豊富な湧水町。この町にある魚野フライトエリアでは、気象条件が合えば盆地ならではの壮大な雲海と、霧島連山から昇る朝日を見ることができます。

 朝日に染まる雲海は、厳しい寒さと眠気に打ち勝った人だけのご褒美です!」(鹿児島県観光サイト「かごしまの旅」)

見ごろの時期:11月上旬~3月下旬

魚野フライトエリアから望む雲海と朝日(うおのフライトエリアからのぞむうんかいとあさひ)

所在地 鹿児島県姶良郡湧水町川西魚野
https://www.town.yusui.kagoshima.jp/site/kanko/

◆大根やぐらのクリスマスツリー

 大隅半島南部に位置する錦江町では、毎年干し大根のやぐらをクリスマスツリーに見立てたライトアップイベントを開催。

 「干し大根のやぐらの発祥は鹿児島といわれ、12月~1月頃まで収穫した大根を寒風にさらす巨大なやぐらが現れます。高さ7メートル、長さ50センチの巨大やぐらが高台に何棟も配され、1棟約1万本の大根が並ぶ風景は圧巻です。

 期間限定でライトアップがあり、大根やぐらが白いスクリーンとなって幻想的に彩られて、とてもきれいです」(桑原さん)

ライトアップ期間:開催中~2023年1月15日(日)

 

大根やぐらのクリスマスツリー(だいこんやぐらのクリスマスツリー)

所在地 鹿児島県肝属郡錦江町宿利原地区
https://www.town.kinko.lg.jp/

2023.01.12(木)
文=佐藤由樹