いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。
そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。
今回は、公益社団法人千葉県観光物産協会 職員が選ぶ、夏の絶景・風物詩をご紹介します。
◆誕生寺の灯篭流し
誕生寺の灯籠流しは、元禄地震(1703年12月31日)による津波被害者の霊を慰めるために始まった追悼行事。遊覧船から、海上に千数百の灯篭と50基の大灯篭が流され、海面に流灯供養が浮かぶ情景がまばゆく照らし出される。
「鴨川市の小湊地区では、毎年8月10日に小湊漁港内に灯篭を流し、精霊を供養します。
落暮の海上に長い火の帯が映え、幽玄な美しさを漂わせるその様子は、仏都小湊の代表的な夏の風物詩となっています」(千葉県観光物産協会 職員)
誕生寺の灯篭流し(たんじょうじのとうろうながし)
所在地 千葉県鴨川市小湊地区
http://www.tanjoh-ji.jp/tourou.html
◆鵜原海水浴場
南房総国定公園内にある鵜原海水浴場は、渚が約300メートル、沖線が約300メートル、沖まで約120メートルの遊泳区域を有する、リアス式海岸の入江に位置する遠浅の海水浴場。
都心から車で約2時間の距離にあるこの海岸は関東の沖縄と呼ばれており、海は澄みきって美しい。
「太平洋に面していながら波はとても穏やかです。
海水浴シーズンには、首都圏をはじめとしたさまざまな地域から家族連れなどが訪れ、賑わいを見せます」(千葉県観光物産協会)
鵜原海水浴場(うばらかいすいよくじょう)
所在地 千葉県勝浦市鵜原地先
2022.07.23(土)
文=佐藤由樹