「誰にも邪魔されない、空間と時間を贅沢に」

岩佐十良さん(クリエイティブディレクター・編集者)

 温泉と向き合うならひとりがいいような気がする。最近だと、本来ふたりで行くべき宿にひとりで行くのが贅沢でいい! 仕事が捗るし、考えていたことがまとまるから。昔ながらの秘湯も大好きだけれど、一方で、贅沢な宿、もったいないと思っていた宿にあえて泊まるのがマイブーム。

 これはコロナ禍での発見。部屋が広いのと、様々な空間があることは考えごとに重要。こっちのソファでコーヒー飲みながら、テラスで風に吹かれ、パソコン閉じて、お風呂で考えて、散歩でも行こうかといろんな変化があるのが鍵。

●この2年で足を運んだ宿

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田[長野/御代田]

所在地 長野県北佐久郡御代田町大字塩野375-723
電話番号 0267-31-5680
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日)69,400円~(休前日)91,100円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日)44,100円~(休前日)55,000円~
ひとり対応 通年
客室数 37室
食事 夕:食事処/朝:食事処
チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
アクセス しなの鉄道御代田駅より送迎あり(2日前までに要予約)
https://www.hiramatsuhotels.com/miyota/
●Wi-Fiあり

岩佐十良(いわさ・とおる)さん

1967年東京都生まれ。2000年に雑誌「自遊人」を創刊。14年に体験型複合施設「里山十帖」を開業。その後、「箱根本箱」「講 大津百町」「松本本箱」など、ディレクション&開業をした宿多数。

「仕事がひと段落すると、恋しくなるのが温泉」

大橋菜央さん(じゃらん統括編集長)

 仕事がひと段落したとき、体を休めたいと思ったとき、温泉が恋しくなります。宿は、温泉はもちろん、絶景や食事、その他の施設の魅力も併せて選びます。ただ九州など湯量豊富な温泉地に行くときは源泉かけ流しなど湯量の豊かさを実感できるところから選ぶことが多いですね。

 一方「箱根リトリートföre」は箱根のイメージとは違うインテリアが目にとまって宿泊した宿。モダンな空間で読書したり、コーヒー片手に広々としたテラスで森の空気を浴びながらくつろいだり、美肌の湯といわれる箱根の湯を満喫できました。

●この2年で足を運んだ宿

箱根リトリートföre[神奈川/強羅温泉]

所在地 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116
電話番号 0460-83-9090
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日、休前日ともに)26,380円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日、休前日ともに)21,983円~(すべてサ・入湯税別)
ひとり対応 通年
客室数 37室
食事 夕:食事処・部屋/朝:食事処・部屋
チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
アクセス JR小田原駅より箱根登山バスで約40分、俵石・ガラスの森前下車後、徒歩約5分
https://www.hakone-retreat.com/hotel/
●Wi-Fiあり

大橋菜央(おおはし・なお)さん

2012年に旅行雑誌「関東・東北じゃらん」の編集長に就任し、「じゃらん」統括編集長に。ひとり旅を特集にしたムック「じゃらん 大人のちょっと贅沢な旅」(リクルート)が好評発売中。

「温泉宿のゆとりや余裕のある時間が好きです」

たんぽぽ 川村エミコさん(芸人)

 宿選びは、露天風呂があるか、源泉かけ流しかどうか、朝食が美味しいかどうかが重要。だから、朝食ランキングは必ずチェックします。「栄屋ホテル」はご飯が最高ですし、露天風呂が屋上にあり、天童の夜景を見ながら浸かるというのが気持ちよかったです。

 宿では、タブレットで映画を観ながらゴロゴロしたり、近くをお散歩したり、フリースペースに漫画や本があれば、コーヒー1杯で没頭したり。「何もしないをする」ときもあります。あと、5時から6時の誰もいない静かな朝に湯船に入るのがとっても好きです。

●この2年で足を運んだ宿

栄屋ホテル[山形/天童温泉]

所在地 山形県天童市鎌田2-3-16
電話番号 023-653-3151
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日)14,300円~(休前日)17,600円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日)11,000円~(休前日)14,300円~(すべて入湯税別)
ひとり対応 通年
客室数 44室
食事 夕:食事処/朝:食事処
チェックイン 15:00/チェックアウト 10:00
アクセス JR天童駅より送迎あり(要予約)、またはJR山寺駅よりタクシーで約20分
https://sakaeyahotel.co.jp/
●Wi-Fiあり

たんぽぽ 川村エミコ(かわむら・えみこ)さん

1979年神奈川県生まれ。2008年、白鳥久美子とたんぽぽを結成。こけし集めなど多趣味で世界遺産研究、温泉ソムリエなど資格も多数。著書に『わたしもかわいく生まれたかったな』(集英社)。

2022.09.12(月)
Text=CREA編集部

CREA 2022年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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