世界のレストランで働いたシェフが蔵王で目指すもの

◆credo(クレド)

 山形蔵王といっても山形駅から車で15分ほど。山の麓にある住宅地の一角にある、夫婦で営む小さなレストランだ。

 夫の鈴木俊矢シェフはフランス・パリ「ギィ・サヴォワ」のほか、スイスでも修業経験があり、スキーリゾートも近いこのエリアにその面影を感じたという。

 フランスとスイス、そして東京でも腕を振るい、あえて地元に戻ったのは食材のポテンシャルに惹かれて。

 あちこちのレストランで働いたからこそ、山形の食材の豊かさや魅力に改めて気づき、Uターンしたのだという。

 イノベーティヴな手法も取り入れながら、あの手この手で楽しませてくれるのは、世界中の人が訪れる“旅の街”で働いた経験からだろうか。

 妻の円さんは、パティシエとして南仏や東京の「シェ松尾」などで腕を磨き、ソムリエも兼任。チャーミングな笑顔の凄腕マダムである。

 住宅街の小さな一軒家で、世界レベルのフランス料理が食べられると、仙台などからも客が集まりつつある、山形フレンチ期待の新店だ。

credo(クレド)

所在地 山形市飯田5-21-11
電話番号 023-609-9280
営業時間 11:30~13:00、18:00~
定休日 日・月曜
※昼夜とも2組までの完全予約制

文=CREA編集部
撮影=長谷川 潤