物作りの姿を見守る森のアートスペース、創造の世界を広げる復興のシンボルとなる図書館……。
東北には物語のある建築物がたくさんあります。土地の物語とともにある建造物はもはや芸術作品。
そんな東北建築6カ所をご紹介。
深い森と同化する見えない建築の姿とは
◆青森公立大学 国際芸術センター青森
[ 設計:安藤忠雄、設立:2001年(青森) ]
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豪雪地帯である青森県・八甲田の麓。
安藤忠雄氏は「あの冬の雪の中に籠もるというイメージが強くあった」と“見えない建築”を設計コンセプトにした。
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木はできるだけ切らないでほしいという当時の市長の思いを汲み、樹木が少ない場所を選び、円環状の展示棟と長方形の2棟を配した。
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特に建物へと向かうアプローチ“四季のアーケード”がドラマティック。成材を網目模様に積み上げたアーチ型の造りで、冬が深まると雪のトンネルになる。
そして、積雪が多くなるほど建物と森が一体化し、白銀の“見えない建築”が生まれるのだ。
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ここはアーティストが滞在しながら制作し、発表するアート施設。国内外の作家による作品の一部が野外に展示され、無料で見ることができる。
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「自由に出入りができ誰もが芸術に触れられる場で人々が元気になれば」
安藤氏の思いは、20年経った今も受け継がれ、風と光に包まれたアートとの対峙は静謐な時を刻む。
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青森公立大学 国際芸術センター青森
(あおもりこうりつだいがく こくさいげいじゅつセンターあおもり)
所在地 ⻘森市⼤字合⼦沢字⼭崎152-6
電話番号 017-764-5200
開館時間 9:00~19:00(展覧会 10:00~18:00)
https://acac-aomori.jp/
撮影=嶋崎征弘(伝統芸能伝承館 森舞台、マルホンまきあーとテラス)、志水 隆(青森公立大学 国際芸術センター青森、土門拳記念館、鶴岡市立加茂水族館)、佐藤 亘(こども本の森 遠野)