見渡す限りの田園を眺めワイン必須のシチリア料理
◆Bedda Sicilia(ベッダ シチリア)
店内に入ると窓の外に広がるのは田園風景。大きな空と山々を眼前に食べるイタリア料理はとても開放的だ。
コックコートではなくエプロン姿の古門浩二シェフは、イタリアや東京で、イタリアンのなかでも主にシチリア料理の修業を積んだ。
縁あって庄内に移り住み、当初はコテコテのシチリア料理を再現していたが、地元食材の魅力に取りつかれる。そして「旬の食材を最大限に生かす」という、実はイタリア料理の原点に辿り着いたのだ。
「畑も海も山もすぐそばにある環境は、料理人にとってたまらない。湧き水まであって、空き時間には温泉に行けちゃう(笑)」と古門さん。
すっかり庄内に魅了されているが、とろけるほど加熱した洋梨とブルーチーズの料理にナチュールのロゼを合わせれば、どこまでも洗練された妥協なきイタリアの味。
手打ちパスタに、削るのではなくゴロゴロ砕いたチーズを散らしたり、フルーツにラルドをたっぷりとのせたりと、ワインが進むのも大前提だ。
Bedda Sicilia(ベッダ シチリア)
所在地 山形県鶴岡市羽黒町三ツ橋前田164
電話番号 090-1808-3420
営業時間 11:30~14:30、18:00~23:00(要予約)
定休日 水曜
文=CREA編集部
撮影=長谷川 潤