2021年8月24日、東京2020パラリンピック競技大会が開幕しました。
連日テレビに映し出される、障がいに向き合い、不屈の精神で戦うパラアスリートの姿は、感動と困難に立ち向かう勇気を与えてくれます。
花のなかにも、私たちに力を授けてくれる花言葉をもつものがあります。とっておきの7つを、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんがセレクトしてくれました。
パラリンピック期間は、アスリートへの応援の気持ちを込めて、また、自分を鼓舞するためにも、勇気が漲ってくる花言葉をもつ“勝負花”を飾ってみませんか?
◆グラジオラス
【花言葉】勝利
グラジオラスの語源は、ラテン語で短い剣を意味するグラディウスからきています。鋭い葉の形はまさに剣のよう。
花言葉が生まれた近世ヨーロッパは革命や戦争が数多く起きた激動の時代。戦いを象徴する剣の形をした花に、勝利の意味を込めたといわれます。
◆グロリオサ
【花言葉】燃える情熱、栄光に満ちた世界
燃えるような赤色と、炎のようにうねる花姿から「燃える情熱」という花言葉が生まれました。同じようにその花姿から英名では「glory lily(栄光のユリ)」とも呼ばれ、そこから「栄光」という花言葉になったといわれています。
◆サンタンカ
【花言葉】熱き思い
情熱的な雰囲気が漂う、沖縄の三大名花のひとつ、サンタンカ。赤い色と、暑さに負けずに長く花を咲かせ続けることから、「熱き思い」という花言葉が付けられたようです。
◆キングプロテア
【花言葉】王者の風格、栄光
プロテアの中でも特に花のサイズが大きいものがキングプロテアと呼ばれ、その名前と堂々とした花姿から、「王者の風格」や「栄光」といった花言葉が付けられました。
2021.08.31(火)
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌