国民的アイドルグループAKB48に2009年9月に9期生として加入。2012年にはセンターを務めた「永遠プレッシャー」がリリース、2014年の選抜総選挙では神7入りするなどアイドルとしてメインストリートを歩んできた「ぱるる」こと島崎遥香。
2016年にグループを卒業をしてからは、女優としてその活動の幅を広げてきた彼女は2020年に、YouTubeちゃんねる「ぱるるーむ」を開設。屈託のない笑顔、自然体の振る舞いで新しい「ぱるる」の表情を見せてくれている。
そして、この10月、自身がクリエイティブディレクターを務めた「MIRROR」からマットリップシリーズが発表された。
成長と挑戦を重ね、一歩一歩「ぱるる」という枠組みを広げている彼女に今の想いを聞いた。
求められていることは全部やろう そう思っているんです
――2020年はYouTubeちゃんねる「ぱるるーむ」の開設、GINZA Webでは“見習いエディター”として連載もはじまりました。そしてこのコスメブランド「MIRROR」でのマットリップのクリエイティブディレクターへの就任。数々のトライを重ねている島崎さんですが、最初このお話を聞いたときはどう思われましたか。
面白そう! って思いました。だけど、どうなんだろう、出来るのかなって不安も一方で感じていて。正直美容に詳しいわけでもなければ、リップマニアでもなかったので。でも、自分で自分を規定しちゃうのもイヤだし、今年は求められていることはなんでもやってみよう、今までやってなかったことに挑戦しようとも思っていたので、やらせていただきました。
――商品開発では100本以上のリップを体験したとか! こだわった部分を教えてください。
半年以上かけて今の商品にたどり着いたんですけど、本当に楽しかったです。何本も何本も試し塗りをしている中で、自然と「リップ1つで何かが変わる」って思うようになって。私だったらどんな色が欲しいんだろう、モテリップ系は自分らしさとも違うし、でもやっぱりどこかうらやましくもあったり。カラーは最後まで考えましたし、こだわりましたね。
――商品のカラー名もご自身でつけたそうですね。
元々私、ファンクラブの中で毎日365日、絵と文を書いて、日めくりカレンダーを作っていたんです。その時に自分が思ったことを書き綴っていたんですが、それがみなさんに凄く褒めていただいて。その経験があったので、今回商品をプロデュースするにあたって、自分の言葉をアイテムに載せることができたらいいなって思って、つけたんです。その時の気分に合わせて使ってもらえると嬉しいですね。
――MIRRORというブランドは「その時の気分をもっと肯定したい」という想いから出来たブランドだと聞きました。また、ブランドコンセプトは「今なら、何色にもなれる。」というコンセプト。様々なことにチャレンジしている島崎さんに重なる印象ですよね。
今年は自分の幅をわざと広げてるかもしれないです(笑)。自分で自分を規定したり、私はこういうものだって堅苦しく決めちゃうのがイヤなんです。
2020.10.12(月)
文=CREA編集部