常時店頭に並ぶのは12種類!
「ならBonbon」を一挙に紹介
大和飴「ならBonbon」を1種類ずつご紹介しましょう。
常時お店に並んでいるのは、12種類。どれも優しい甘さで口のなかでゆっくりと溶けていきます。
香りと繊細な素材の味がふわりと広がり、いつのまにか消えてしまう。風味も色合いもすべてがナチュラル。
きらめくような赤い色の「片平あかね」は、隠し味にレモンが使われています。
「大和とうき」は、漢方薬の「当帰」でもあり、葉っぱは深い緑色。セロリのような香りもあります。
「青豆きなこ」は、宇陀市の名産黒大豆・黒大豆枝豆の、枝豆をきな粉にして加えています。和菓子のような懐かしい味。
「唐辛子」は、なめているうちに、ピリリとした辛さが出て、クセになる味わい。
「本葛バニラ」は、水が良くて寒冷な吉野地方で精製される本葛と、最高品質のブルボンバニラを使用。贅沢な天然のバニラの香りが広がります。
「ほうじ茶ラテ」には、月ヶ瀬の上久保淳一さんが、熱した砂のような細かな石でゆっくりと焙じる「砂ほうじ茶」を使っています。ミルクとのハーモニー、滋味が感じられる逸品。
「大和抹茶」は、大和茶の生産地である奈良市月ヶ瀬の小西農園が生産する上質な茶葉を使用。深みのある抹茶の風味、苦味が最大限に生かされています。
「柿の葉茶」は、天理市近郊の畑で収穫した自然栽培の柿の葉茶を微粉末に加工して使うことで、耕作放棄地を減らす活動に協力。ふんわり優しい甘さに癒されます。
吉野の風土に根付いた美吉野醸造のお酒・花巴の酒粕を使った「花巴」は、日本酒由来のフルーティな風味と甘さ。アルコール分をとばしてあるので、お酒が苦手な人でも大丈夫だそう。
「神野の白」は、春日奥山の水と神野山の麓で作られた抹茶を使用。上品で穏やかな抹茶の風味です。
「春日大社の神様の恵みを感じながら味わってください」と神谷さん。
「麹あまざけ」に使用しているのは、美吉野醸造の甘酒。蔵元ならではの麹造りから生まれる甘酒だから、香味とバランスのよい昔懐かしい素朴な味わいが楽しめます。
「奥春日オールドブラウン」は、「なら麦酒ならまち醸造所」が醸造する地ビールの麦汁による、ほんのりした苦味と香りが独特。
すべてに奈良らしい素材が使われているので、どれにしようか、おおいに迷ってしまいます。
ピリリと辛い唐辛子やほろ苦い地ビール、ほのかに香る柿の葉茶など、今までにない飴も色々。
お土産で家族や友人をびっくりさせるだけでなく、自分用にもぜひいくつか買い求めたくなるはず。
そして、神谷さんの発想の自由さ、豊かさにびっくり。大和飴は、まだまだ、これからも色々と開発されるでしょう。
飴だけでなく、神谷さんには奈良女子大学と共同開発した商品もあります。それが「奈良漬サブレ」シリーズ。
2009年奈良県観光みやげもの大賞の菓子・食品部門「最優秀賞」だけでなく、2016年奈良新聞社が認定する「奈良遺産70」、2018年ふるさと祭り「おみやげグランプリ」奨励賞も受賞。おいしいお土産として、人気が高まっています。
「奈良漬サブレ」は3種類。白瓜の奈良漬けが入った「奈良漬サブレ」、奈良漬けにしたショウガを使った「しょうがの奈良漬サブレ」、薄くてサクサクの「ほろっと~しょうがの奈良漬で~」。神谷さんは「奈良漬は、乳製品とよく合うんですよ」と微笑みます。
「ならBonbon」と一緒にお土産にしたい場合は、「ならBonbon直営店」にはありませんが、近鉄奈良駅構内の「GOTO-CHI 奈良店」で買えます。
「ならBonbon」は、直営店だけでなく、「東大寺門前 夢風ひろば 門前市場」や、2019年4月13日(土)にオープンした奈良公園バスターミナルでも購入できます。奈良のお土産にぴったり。
神谷さんが、楽しい味わい方を教えてくださいました。それは、異なる味の2粒を、同時に口に入れて味わうというもの。
たとえば、「唐辛子」と季節限定の「カカオ」、奈良時代の穀類のひしおを再現して使用する「古代ひしお」と「しょうが」、「しょうが」と「麹あまざけ」……。
小さい粒だから、2個食べても大丈夫。2つの風味が混ざって、新しい味が生まれます。ピュアな持ち味の大和飴ならではの、楽しさです。
1つ、また1つと色々な味を楽しんでいるうちに、すっかり「ならBonbon」のファンになってしまいました。
ならBonbon直営店
所在地 奈良県奈良市橋本町3-1 きらっ都・奈良1F 109号室
電話番号 0742-43-5446
https://narabonbon.com/
https://www.facebook.com/ならBonbon大和飴-1822857981337784/
GOTO-CHI 奈良店
所在地 奈良県奈良市東向中町29番地(近鉄奈良駅構内)
電話番号 0742-26- 6551
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2019.04.28(日)
文・撮影=そおだよおこ