火山と氷河の国アイスランドの自然は、これまでの価値観をがらりと塗り替えるほどドラスティック。クジラが暮らす北極海に、茫漠とした大地に迫力の瀑布、目にする全部が冒険だ。

 フィンランドでストップオーバーすれば、洗練のデザインに彩られた街歩きも楽しめる。

 人智を超えた大自然と、人の感性が生むデザイン、いわば両極の醍醐味を一度の旅で!


コンパクトな街だから散歩が楽しい!

 世界最北の首都、アイスランドのレイキャヴィーク。丘の上のハットルグリムス教会が見守る中心部は、徒歩で回れるコンパクトなサイズ。

 個性的なショップが並ぶメインストリートや再開発が進む漁港周辺など、おしゃれなスポットを効率よく回ることができる。ホットドッグスタンドの名店へ立ち寄ることも、お忘れなく!

 2017年に日本に最も近いヨーロッパ、フィンランドのヘルシンキからのフライトが就航し、行きやすくなったアイスランドの玄関口レイキャヴィーク。

 独立国の首都としては世界最北に位置し、人口は約12万人。この国の約3分の1の人々がここに暮らしている。街の名前の意味は“煙たなびく入江”。874年にバイキングが初めて移住した際、近隣の温泉の湯けむりを火煙と勘違いして名づけられたとの説がある。

 丘の上に立つハットルグリムス教会はこの街のアイコン。1937年に設計がスタートし、1986年の完成までに50年近くもかかったという。

 高さ74.5メートル。エレベーターで上る展望台からは、黄色や赤、グリーンやブルーのカラフルな屋根の街並みが一望できる。

 ちなみに教会前に立つのは、ヨーロッパからアメリカ大陸へ初めて渡ったとされるアイスランド生まれの探検家レイフ・エリクソンの像だ。

2018.08.15(水)
文・撮影=古関千恵子