使うほどに味わいが増す木工スプーン

 ちなみに、うちの息子は7カ月を迎えるころに開始。

 なぜこのタイミングにしたかといえば、些細なことがきっかけでした。

 6カ月を過ぎたあたりから、大人が食べているものをじっと見つめ、気になる様子を見せていた息子。しかし、アトピー風の湿疹が出ていたので、私としてはアレルギーを懸念してスタートをもう少し遅らせたいと思っていたのです。

 ところが、7カ月を目前にしたころ、私が風邪をひいたときに作ったおかゆをあまりに食べたそうに見つめているので、重湯の部分を少し食べさせてみたところ、「待ってました」とばかりに、口を大きく開け、パクパク。

 その姿を見たときに「あぁ、離乳食への準備が彼なりにできていたのね」と妙に納得がいったのです。

 そして、その日を境に息子の離乳食は晴れてスタート。(少し焦らしすぎたのか、それからはなんでも嫌な顔せず必死に? 食べています。おかげで食べてくれない、の悩みはなくて助かりましたが……)

丁寧にひとつずつ手作業で作られるスプーン。天然木なので、赤ちゃんがかじっても安心

 さて、その際毎日のように使っているのが、ファインクラフトの木工スプーン。

 個人的に独特の味わいと口当たりの良さが大好きで、いろいろな木工食器をそろえているのですが、中でもこちらは離乳食用に使いやすいよう配慮された便利なスプーンです。

 両側が使えるようになっており、浅めで小さい方の匙はベビーの口にもすっと入ります。大きい方はこれから使えるのはもちろん、離乳食をかき混ぜるのにも便利。

 軽くて持ちやすいからか、息子は自分の手で積極的に持って口に運ぼうとしています。

 離乳食を終えれば、調味料用のスプーンとしても重宝しそう。

 使うほどに艶が出てきて、雰囲気が出てくるところも、息子との年月を心温かく感じられそうで、大事にしたい一品です。

<次のページ> 洗い物が少なくて済む、便利なミニすり鉢

2012.06.14(木)