vol.13 Cartier(カルティエ)
時計「パンテール ドゥ カルティエ」

「パンテール ドゥ カルティエ」時計(YG、22×30mm、クォーツ) 3,450,000円、「ジュスト アン クル」リング(YG×ダイヤモンド) 430,000円/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)、オーバーオール 60,000円/ドゥロワー(ドゥロワー 丸の内店) ※YG=イエローゴールド

 時計の中でも、私が大好きなもののひとつがこの「パンテール ドゥ カルティエ」。私自身、40代の頃にイエローゴールドのものを購入し、今でも大切に使っています。

 今回ご紹介するのは、「パンテール ドゥ カルティエ」の新作。今までは一連のブレスレットでしたが、新たに二連のものが登場しました。くるくるっと二重に巻くタイプのデザインがとても新鮮で、ひと目で気に入りました。

 ブレスレットがダブルになっていることで、腕にルーズに沿うために動きが出て、こなれた感じが出るところも素敵です。ワンピ―スや白シャツなどのキレイめの服やドレスにももちろん合いますが、今回のようにカジュアルにさらっとつけるのは、大人だからこそできるスタイル。例えばこんな白いオーバーオールにつけても、時計の持つ優雅さと女らしさが香り立ち、何とも言えない余裕が漂います。

 時計に存在感があるので、ほかのジュエリーは最小限に。「自分らしさ」を表現してくれるアイテムとして、どんな時でもつけられる時計だと思います。

 「タイムレスな美しさと新しさがある時計」と伊藤さん。

「私も一連の“パンテール”を愛用していますが、肌にのせたときのひんやりとした質感、滑らかに寄り添う感じがとても好き。ぎらっとしていない上品なリッチ感があって、どんなスタイルも素敵に見せてしまう力があります」

伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。ジュエリーに関する講演などでも活躍。

Column

伊藤美佐季のSource of yourself

ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。

2018.05.27(日)
Styling=Misaki Ito
Photographs=Masami Naruo(SEPT)
Make-up=Tomohiro Muramatsu(sekikawa office)
Hair=Tomomi Roppongi
Text=Miwako Yuzawa

CREA 2018年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

アウトドアのいいもの150。

CREA 2018年6月号

OUTDOOR, BEST OF BEST 150
アウトドアのいいもの150。

定価780円

「この特集に、もっと早くに出会いたかった!」。一冊を作り終えた現在の心境です。目の前の6月号には、「自分で作った雑誌に、かつてこれほど付箋をつけたことがあったかな」と驚くほどの量の付箋が……。もう、欲しいものばかり。〈アウトドアのいいもの〉が教えてくれた、「徹底的に機能性を考えるとデザイン的にも洗練される」という発見。今年いちばんワクワクしました。