ちょっと隠れた
アートに触れる屋内スポット
道を歩けばそこかしこにストリートアートの溢れるブリストルでは、屋内でのアートももちろん負けていません。ブリストル博物館&美術館、ロイヤル・ウェスト・オブ・イングランド・アカデミーなど数あるアート施設のなかから、あまり旅行者には知られていないスポットをふたつご紹介しましょう。
マーティン・パー・ファンデーションの外観。(C)Louis Little LIL2017
ブリストル在住の写真家マーティン・パー。ちょっとユーモラスなイギリス人の生態をファインダーに収めることで知られています。(C)Louis Little LIL2017
まず、2017年秋にオープンしたばかりのマーティン・パー・ファンデーション。
写真家集団マグナムのメンバーであり、ブリストル在住の写真家であると同時に、ほかの写真家の展示会を企画するキュレーターとしても活躍しているマーティン・パーによる写真関連施設で、常時、無料で見学できる企画展が開催されています。
また、2000冊に及ぶ英国とアイルランドの写真家による写真集が所蔵されている図書館があり、近々ファンデーションの会員システムが導入されたら、会員のみ閲覧可能になるとのこと。
シンプルなエキシビション・スペースでは、常時魅力的な写真展を開催しています。(C)Martin Parr Foundation
そのほか、トークやワークショップ、映画の上映など、イベントも多数。写真好きな人にとっては、マスト・スポットといえそうです。
さらに、まだ世に知られていないアーティストの卵を発掘したい人におすすめなのが、スパイク・アイランドです。
ブルックボンドの紅茶のパッケージ工場が、1990年にアーティストのための集合スタジオとして生まれ変わり、1998年にエキシビション会場やカフェも併設された総合アート施設、スパイク・アイランドとしてオープン。8万平米もの広大なスペースに70人ものアーティストがスタジオを構えています。
真っ白な壁と高い天井が作品を引き立てるエキシビション会場。(C)Spike Island
コンテンポラリーアートのための総合施設スパイク・アイランド。(C)Spike Island
白い壁と天井が印象的なミニマルなエキシビション会場では、ブリストルだけにとどまらず、世界のコンテンポラリー・アーティストの作品を常時、企画展として展示しています。
毎年4月末から5月初旬の週末に開催されるオープン・スタジオは、館内の個々のアーティストのスタジオも公開され、多くのアート・ファンが訪れる盛大なイベント。これから世界に出ていく可能性を秘めたアート作品に触れることができます。
年に一度のオープン・スタジオの開催期間は、多くのアート・ファンが訪れます。(C)Spike Island
たっぷりと光が差し込むカフェ。Martin Parr Foundation
http://www.martinparrfoundation.org/
Spike Island
http://www.spikeisland.org.uk/
【取材協力】
英国政府観光庁
http://www.visitbritain.com/jp/ja
安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com
歴史とアートに彩られた
英国ブリストルを巡る
- date
- writer
- staff
- 文・撮影=安田和代(KRess Europe)
- category










